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タイム・スリップ  [作者:えりんこ]

■ 〜36章〜

一方の正宗はアパートへ帰っていた。

「ただいまぁ〜。」

玄関に倒れこむ。

「痛ってぇ!」

床は板で敷き詰められている。当たり前だ。

そのまま座敷へ向かった。





「なんだこれ??」




不思議そうに眺めている。どうやら手紙のようだった。

開けてみた。



〜.*゜正宗さんへ゜*.〜

どうも!未来です。

これを正宗さんが読んでいるということは、私はもう21世紀へ帰っていると思います!


見知らぬ私を拾ってくれてありがとうございます!
まさか1987年に来ているとは思っていませんでしたが・・・。

とても楽しくて、充実していました。

時には襲われ・・・(笑)
時には・・・。なんでしょう?? 何かありましたっけ??

でも、スピッツというバンド、そして正宗さん、テツヤさん、田村さん、崎山さん。と出会えてよかったです!

素敵な人たちと出会えて、本当によかったです!

拾ってくださった正宗さんに、お礼も何もできなくてすいません・・・。
今度は私が待つ番です!

2007年で待ってますよ!!

朝は誰も起こしてはくれませんよ!
孫の手で起こすということはもうできませんけどね・・・。

ごはんもしっかり作って、たくさん食べて、ライブ活動に専念してください!



そして正宗さん・・・・・・・・・・大好きです!

なんか恥ずかしいです・・・。



でも、本当に大好きです!

では!  体には気をつけてくださいね!

〜未来〜



正宗の頬に涙が伝う。

まだその頬には未来のキスの余韻も残っていた。


そのまま、布団へ直行した。


顔を伏せて泣いた。

次第に眠気が正宗を襲った。



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