タイム・スリップ
[作者:えりんこ]
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〜10章〜
「未来ちゃんって、正宗のこと好きなの?」
未来はテツヤにこの言葉を言われた。
一瞬、言葉に詰まった。
「なんでですか? 起こしたくらいで怒る人って好きじゃないです!(怒)」
「嘘でしょ! 嘘に決まってらぁ!」
「う・・・嘘じゃないです! 本当です!」
「今、言葉に詰まったね。 ということは、つまり・・・?」
「ち、違います!! もう!人を茶化すのもいい加減にしてくださいよ!(泣)」
こんな中、明浩が真剣にこう言った。
「自分に嘘はついちゃいけないよ。 好きなんだろう?正宗のこと。」
「・・・好きっていうかなんていうか、なんか変な気持ちなんですよ。 こんなにあったかい人っていたのかな?とか思っちゃって。」
「正宗と同じような答えだな〜。 2人ともはっきりしないんだから。」
と、テツヤは言った。
「え! 同じような答えってどういうことですか?」
「さっき、様子見てきたって言ったじゃん。 そん時に正宗が言ってたんだよ。 変な気持ちだ。って」
未来はテツヤの言ったことに驚いた。
なんで自分がいけないのに、どうして正宗がこういう気持ちになっていたのかを。
「んじゃ。俺たち、ちょっとなんか買ってくるから待ってて。」
と未来はテツヤに頼まれた。
そして、テツヤたちが出て行った後。何分かたった時。
「ガチャ。」
と、ドアが開いた。 未来は振り向いた。
すると、そこには正宗が立っていた。
「ま・・・正宗さん!?」
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