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タイム・スリップ  [作者:えりんこ]

■ 〜10章〜

「未来ちゃんって、正宗のこと好きなの?」

未来はテツヤにこの言葉を言われた。
一瞬、言葉に詰まった。

「なんでですか? 起こしたくらいで怒る人って好きじゃないです!(怒)」

「嘘でしょ! 嘘に決まってらぁ!」

「う・・・嘘じゃないです! 本当です!」

「今、言葉に詰まったね。 ということは、つまり・・・?」

「ち、違います!! もう!人を茶化すのもいい加減にしてくださいよ!(泣)」

こんな中、明浩が真剣にこう言った。

「自分に嘘はついちゃいけないよ。 好きなんだろう?正宗のこと。」

「・・・好きっていうかなんていうか、なんか変な気持ちなんですよ。 こんなにあったかい人っていたのかな?とか思っちゃって。」

「正宗と同じような答えだな〜。 2人ともはっきりしないんだから。」

と、テツヤは言った。

「え! 同じような答えってどういうことですか?」

「さっき、様子見てきたって言ったじゃん。 そん時に正宗が言ってたんだよ。 変な気持ちだ。って」

未来はテツヤの言ったことに驚いた。
なんで自分がいけないのに、どうして正宗がこういう気持ちになっていたのかを。

「んじゃ。俺たち、ちょっとなんか買ってくるから待ってて。」

と未来はテツヤに頼まれた。

そして、テツヤたちが出て行った後。何分かたった時。

「ガチャ。」

と、ドアが開いた。 未来は振り向いた。

すると、そこには正宗が立っていた。

「ま・・・正宗さん!?」



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