タイム・スリップ
[作者:えりんこ]
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〜21章〜
「あ、あの。何ですか?」
未来が一人に話しかけた。すると、
「何ですか?はこっちのセリフよ!ったく。」
「はぁ・・・。」
「私たちは草野正宗後援会よ!」
「は、はぁ・・・。」
「あなたは何なの!?私たちの正宗君にベタベタしちゃって!!」
「後で話すので、ちょっといいですか!?」
「いいですかじゃないわよ!」
「あの・・・。正宗さんおぶってるんですけど。」
「えっ!正宗君がどうかしたの!?」
「ちょっと風邪引いちゃったみたいで、それをずっと我慢してたらしくて、倒れちゃったんです。」
「まぁ!それはそれは。ってそんなので引き下がる私たちじゃないわ!」
「っていうか何話せばいいんですか?」
「あなたと正宗君の関係よ!」
すると、未来は自信を持ってこう言った。
「正宗さんの彼女です♪」
「キャアーーー!! イヤァ===!!」
「ということなんで通してくださいね〜。」
未来は黄色い声が飛び交う廊下をスタスタと通り抜けていった。
「お、覚えてなさいよ! 今度正宗君に聞いてやるんだから!」
「正宗さんのファンってあんなにいたんですか〜。」
「で、でもあういうの好きじゃないや・・・。」
「変なとこで暇つぶしちゃってすいません!ちょっと走りますね。」
「うん。」
未来と正宗は小走りでアパートに向かった。
↓目次
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