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タイム・スリップ  [作者:えりんこ]

■ 〜2章〜

読者のみなさんには、今この物語でなにが起こっているのかわからないでしょう。
なぜ、未来と正宗さんがこんなにも仲がよいのかを。
これには、深〜い深〜い訳があるんです。

「ヒバリのこころ」

未来がこのCDを手に取ったことから、この物語は始まった。

いつものようにCDショップでCDを見ていると、何かに引っ張られる感じがした。
行ってみると、そこはあまり人が立ち入らなそうな場所であった。
少し飛び出ている、CDを未来は引っ張り出した。
ジャケットには、瞳のきれいな青年が写っていた。

「このCD買おうかな?」

8cmCDで、発売年を見ると、1991年であった。もう、16年も前のCDだ。
でも、この「ヒバリのこころ」というCDに惹かれた。

「やっぱり、買おう。」

と、未来はCDを買った。
少し有頂天になって、自分のアパートに帰っていった。
さっそく、未来はCDを聞いた。

「僕が君に出会ったのは、冬も終わりの事だった〜。」

すみきったきれいな声が、流れ出した。
未来は、一度で惚れた。 一体この声の持ち主は誰なのかを考え始めた。
しかし、すごい睡魔に襲われ、なすすべなく眠りについてしまった。



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