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タイム・スリップ  [作者:えりんこ]

■ 〜22章〜

「38℃か〜。結構あるな〜。」

未来は体温計を見ながら、ボソリとつぶやいた。

布団で寝ている正宗の顔は少し赤くなっていた。

「冷えピタとかないのかな〜。」

未来が冷蔵庫をあけたが、中にはほとんど何もなし。

冷えピタなんてもってのほかだった。

「あらら。じゃあ。とりあえずおかゆぐらい・・・。」

探すのをあきらめて、正宗のおかゆをつくりはじめた。

一方正宗は。

【あぁ。みんなに迷惑掛けちゃったな〜。】

【熱なんかで倒れる俺ってバカだな。】

【でも体が重い。寒気もする。】

【それにしても未来はどこから見てもかわいいな〜。 ムフフ〜♪】

【はっ!俺、何考えてるんだ!? あやうく変態になりそうだった。】

【もう一眠りでもするか。】

と正宗が体勢を変えたとき、未来の声が聞こえた。

「おかゆできましたよ〜。」

未来がおかゆを運んで、正宗のもとへ持ってきた。

「大丈夫ですか?? 起きれますか??」

「う、うん。大丈夫。」

「一人で食べれますか??」

「食べれ・・・(これは食べさせてもらえるチャンス!)あぁ、食べられないよ・・・。気持ち悪い。(フフフ)」

「分かりました。私も気をつけますが、熱いですから気をつけてください。 はい。あーん。」

「あ〜n(あぁ。幸せぇ。) ・・・ドンドン、ダンダン。」

「あ!誰か来たみたいです。ちょっと待っててください。」

【チェ。なんだよ。せっかく未来に食べさせてもらえると思ったのに・・・。このタイミングに誰だ??】



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