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タイム・スリップ  [作者:えりんこ]

■ 〜プロローグ〜

西暦2007年 4月8日 ゴーゴースカンジナビアvol4 最終日

「正宗さん、カッコイイな〜。」

会場内がヒートアップしている中、誰かがボソリとつぶやいた。
その誰かとは、日向未来。 今回の主人公である。

「え〜。ありがとうございます。これから、20位を発表します。今日は、5人の方です。」
と、正宗のMCが始まった。

「・・・さん、日向未来さん・・・。 えっ!?うそ!」

MCが止まった。 会場もどよめき始めている。 スピッツメンバーは話し合い始めた。すると、

「未来ちゃん、どこ? どこにいるの?」

と、スピッツのメンバーみんなで、探し始めた。
未来は急に恥ずかしくなり、会場を出て行ってしまった。
しかし、それを正宗が見逃さなかった。

「なんで、逃げるの? 待ってよ!未来ちゃん!!」

正宗は、未来を呼び止めた。 すると、未来はこう言った。

「ごめんなさい。なんか、恥ずかしくなってしまって・・・。
  でも、覚えていてくれて、ありがとうございます。 もう20年も前のことなのに・・・。」

「忘れるわけないよ! あの時の記憶は一生忘れないよ!
  それに、俺の大切な人を忘れるわけにはいかないよ!」

この言葉に、未来は涙をこぼした。

「私、正宗さんの大切な人でいてもいいんですか?」

涙声で、こう言った。
本当に大切な人だったのか、ゆっくり思い返す前に、正宗が、

「もちろん!当たり前だよ!」

にんまりと笑ってこう答えた。

「もう、行こう! 会場へ戻ろう!!
  特別席を用意しておいたから、しかも、俺の1番近く♪ 行こう!」

えっ!と、ビックリしている間に手を引っ張られていた。
2人は、会場の中へ消えていった。



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