スピッツ歌詞研究室 オリジナル小説
スピッツ歌詞TOPオリジナル小説タイムスリップ TOP>タイム・スリップ_20

タイム・スリップ  [作者:えりんこ]

■ 〜20章〜

「ま、正宗さん・・・。」

未来も不安の色を隠せない。

するとテツヤが正宗の額に手を置いた。

「あっつ!相当熱あるよ。コイツ。 なに無理してんだよ!」

「ラ、ライブ・・行、かなく・・・。」

「お前!まだ言ってんのかよ!もういいから!」

「で、正宗どうしよう?」

明浩が沈黙をやぶった。

「わ、私おぶって帰ります!!」

突然、未来が言った。

「さすがの未来ちゃんでも無理だろう。」

龍男も心配する。

「いえいえ!私、柔道もなんとなくやってたんで・・・。」

「えっ!えぇぇ!」

3人は驚きの色を隠せない。

「空手の次は柔道か。すっげぇな、未来ちゃん。」

「私の家が小さな道場開いてて・・・。」

「こりゃ正宗も大変だわ。」

テツヤがボソリとつぶやいた。

「テツヤさん、何か言いませんでしたか??」

「い、いえ!何でもございません。」

「とりあえず、正宗は未来ちゃんに任せるとするか!
  そして俺は、キャンセルしとくから。」

明浩が最初に動き出した。

「じゃあ!お先に失礼します!」

未来は正宗をおぶって、部屋を出た。


「正宗さん、もう少しですからね。頑張ってくださいね。」


未来が小声で正宗に話しかけると、コクンと首を縦に振った。

その時、前に5,6人、未来の前に立ちはだかった!



↓目次

【1】【2】【3】【4】【5】【6】【7】【8】【9】【10】【11】【12】【13】【14】【15】【16】【17】【18】【19】
【20】【21】【22】【23】【24】【25】【26】【27】【28】【29】【30】【31】【32】【33】【34】【35】【36】
【37】【38】【39】【40】【41】