タイム・スリップ
[作者:えりんこ]
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〜20章〜
「ま、正宗さん・・・。」
未来も不安の色を隠せない。
するとテツヤが正宗の額に手を置いた。
「あっつ!相当熱あるよ。コイツ。 なに無理してんだよ!」
「ラ、ライブ・・行、かなく・・・。」
「お前!まだ言ってんのかよ!もういいから!」
「で、正宗どうしよう?」
明浩が沈黙をやぶった。
「わ、私おぶって帰ります!!」
突然、未来が言った。
「さすがの未来ちゃんでも無理だろう。」
龍男も心配する。
「いえいえ!私、柔道もなんとなくやってたんで・・・。」
「えっ!えぇぇ!」
3人は驚きの色を隠せない。
「空手の次は柔道か。すっげぇな、未来ちゃん。」
「私の家が小さな道場開いてて・・・。」
「こりゃ正宗も大変だわ。」
テツヤがボソリとつぶやいた。
「テツヤさん、何か言いませんでしたか??」
「い、いえ!何でもございません。」
「とりあえず、正宗は未来ちゃんに任せるとするか!
そして俺は、キャンセルしとくから。」
明浩が最初に動き出した。
「じゃあ!お先に失礼します!」
未来は正宗をおぶって、部屋を出た。
「正宗さん、もう少しですからね。頑張ってくださいね。」
未来が小声で正宗に話しかけると、コクンと首を縦に振った。
その時、前に5,6人、未来の前に立ちはだかった!
↓目次
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