タイム・スリップ
[作者:えりんこ]
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〜8章〜
「すいません! 遅れました!」
と、未来はすぐに謝った。
「いいや。いいさ! どうせ正宗だろ?」
と、3人が答えた。
そして、未来は軽くうなずいた。
「起きるのも人の勝手だろう! もう朝からヤだな〜。」
と、正宗が反論してきた。
すると、
「もし起こさなかったら、間に合わなかったんじゃないですか?
起きるのは人の勝手ですが、予定があるときぐらいはしっかり起きてくださいよ!」
と、未来は正宗に言った。
「はいはい。 もう、うるさいな〜!
こんな未来ちゃんなんか、うちにおいといてやるもんか!」
「いいですよ! もういいですよ! 出て行きゃいいんですよね! わかりましたよ!
もう誰も起こしませんからね! 分かりました? 正宗さんのバカ!」
「ああ!バカで結構! 未来ちゃんのわからずや!」
険悪ムードが周りをつつんだ。
「正宗〜。もういいじゃないかよ〜。 なんで起こされたくらいで怒るんだよ!」
と、テツヤが突っ込んだ。
「うっさいな〜!テツヤは! もうほっといてよ!!」
と、正宗はテツヤを突き飛ばした。
「こんなんじゃライブなんて、できないじゃんかよ! いいかげんにしろよ! 草野、少し頭冷やして来い!」
と、明浩が叫んだ。
「・・・わかった。」
正宗は、乱暴にドアを開けて外へ出て行ってしまった。
「私が・・・。そもそも私がいけなかったんですよね・・・。」
未来は、そこにしゃがみこんだ。 しかし、
「大丈夫だよ。 正宗のことだから。」
と、龍男は未来にそっと話しかけた。
↓目次
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