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タイム・スリップ  [作者:えりんこ]

■ 〜8章〜

「すいません! 遅れました!」
と、未来はすぐに謝った。

「いいや。いいさ! どうせ正宗だろ?」
と、3人が答えた。
そして、未来は軽くうなずいた。

「起きるのも人の勝手だろう! もう朝からヤだな〜。」
と、正宗が反論してきた。
すると、

「もし起こさなかったら、間に合わなかったんじゃないですか?
  起きるのは人の勝手ですが、予定があるときぐらいはしっかり起きてくださいよ!」
と、未来は正宗に言った。

「はいはい。 もう、うるさいな〜! 
  こんな未来ちゃんなんか、うちにおいといてやるもんか!」

「いいですよ! もういいですよ! 出て行きゃいいんですよね! わかりましたよ!
  もう誰も起こしませんからね! 分かりました? 正宗さんのバカ!」

「ああ!バカで結構! 未来ちゃんのわからずや!」

険悪ムードが周りをつつんだ。

「正宗〜。もういいじゃないかよ〜。 なんで起こされたくらいで怒るんだよ!」
と、テツヤが突っ込んだ。

「うっさいな〜!テツヤは! もうほっといてよ!!」
と、正宗はテツヤを突き飛ばした。

「こんなんじゃライブなんて、できないじゃんかよ! いいかげんにしろよ! 草野、少し頭冷やして来い!」
と、明浩が叫んだ。

「・・・わかった。」

正宗は、乱暴にドアを開けて外へ出て行ってしまった。


「私が・・・。そもそも私がいけなかったんですよね・・・。」
未来は、そこにしゃがみこんだ。 しかし、

「大丈夫だよ。 正宗のことだから。」
と、龍男は未来にそっと話しかけた。



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