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惑星のかけら [作者:ケルト民族] ■7 軽快なチャイムが家の中で鳴り響く。野宮が来たのだろう。 俺はチャイムの受話器をとらずに、 「ガチャ…おう、野宮」 「おう、行こうぜ」 「…その黒い袋は何?」 「あぁこれ?スネア。スタジオの使いにくいっちゃん」 「あぁ、なるほどね」 「おぅ…じゃ行こうぜ」 都心部からはなれたところに住んでいる もう少し近いところにあれば、放課後でも長い時間貸りられるが ガタンゴトン…。空いた電車の中、二人だけで長い座席に座っていた。 「今日って稲増も来れるかいな?」 「あぁ〜部活が終わるのがはやかったら来れるっちゃない?」 稲増とは高校の吹奏楽部で知り合った長身のベーシストである。 「はやめに合わせとったほうがいいやろ?」 「ま、そうやね」 「一応メールしとくわ」 そういうと野宮は携帯を取り出しメールを打ちはじめた。返事はこうだった。 "いいよ。部活は7時ぐらいには終わると思う。"
↓目次
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