ラズベリー [作者:まみ]
■7
気づいたら走ってた。
思いっきり走ってた。なぜか、道はわかった。
「痛っ!!」
頭が急に痛くなった。その場に僕はしゃがみこんだ。
なぜか、トラックに当たる。そんな場面が出てきた。
こ、怖い。助けて。だれか助けて。
体が震えだしてとまらない。涙が出てきた。
「だ、誰か・・・」
つぶやいても人は来ない。
怖い・・・。
孤独という名の壁にぶつかった。
時間がたって、僕はマシになった。
けど、まだちょっとしんどい。
「これからも、一人で頑張らないとなぁ。」
一人で呟いて、笑った。
病院に帰った。いろんな人が迎えに来てくれた。
すぐに、精密検査をした。
看護婦さんに
「これを読んでみてください」
と言われた。
・・・なんだこれ?変な文字が書いてある。
こんな文字読めるか!!思わず、僕は怒ってしまった。
「なんですか?これ?」
半分怒って聞いてみた。
「あなたの名前の漢字です。」
・・・かんじってなんだ?!
しゃべってた言葉はなんとなくわかってたけど、かんじってなんだ?!
わからない・・・。
↓目次
【1】→【2】→【3】→【4】→【5】→【6】→【7】→【8】→【9】→【10】→【11】→【12】→【13】→【14】→【15】→【16】
|