スピッツの曲にまつわるオリジナル小説

青春生き残りゲーム (作者:ヒロビンソン)

青春生き残りゲーム 【16】

「でも、どうして虫の嫌いなあなたが蜂の種類まで分かるんですか?それ
に…あなたどうして…どうしてパチンコなんかを…一撃で殺せるとは確率が
低いのにどうして…」A子が言ったとき、
「そうだよ。俺はこれを知っていたんだよ。上司にこれに出ろと言われたか
ら。まさか見破られるとはなぁ。さっきの話の続きをしよう。俺には確かに
娘はいるがあんまり反抗するから殺してやったよ。俺は人を殺しているんだ
よ。だからおまえを殺すなんて余裕なのさ。ちなみにパチンコと弾丸を取っ
た理由は…」バキューン!一発の銃声とともにA子は倒れた。
「この玉が必要だったんだよ。」と胸から銃を出した。
「では、ここから脱出しようかな…」ガツンと頭に痛みをD也は覚えた。
「なんでお前が……」D也は地面に崩れ落ちた。

「ふぅ〜。出口はいいねぇ。何度来ても良いもんだな。」と声とともに一人
の人間は扉を開け次に進んだ。
「でも言うとあのスイッチだって足を伸ばして踏んでれば足だけにすんだだ
ろうにな。まぁ頭を使わない奴はいずれ死んだだろう。それにしてもあのD
也という奴がこれほどにまでマヌケな奴だったとはなぁ。もう少し楽しませ
てくれたら良かったのに…はぁ殺して正解だったな。もうおわかり頂けたか
な?私がこれを企画したB男。あのとき私は溺死したように見せかけてワザ
と死んだフリをしてあとから皆のやりとりを見ていたんだよ。なぜこんなこ
とをするかというとそれはね…こんな扉あったっけ?」とB男が開けたと
き、

ヒロビンソン 著