スピッツの曲にまつわるオリジナル小説

青春生き残りゲーム (作者:ヒロビンソン)

青春生き残りゲーム 【14】

扉を抜けた部屋には四つの巨大な水槽があった。
「次は耐久戦みたいだな。誰が死んでも…」とB男が言いかけたとき水槽が
四人上に被さってそこに水が流れてきた。皆もがき苦しみ数秒後ついに水槽
がどけられた。
「どうやら彼が死んだみたいだね。」とC美はにやついて笑った。
「不謹慎ですよおばあさん。次に行きましょう。」とD也は言った。

次の部屋には食事と一枚のメモが用意されメモには、
「この料理の一つはどれかが当たりです。当たりというのはまぁ死ぬことで
すね。死にたくなければ耳や鼻を澄まして神経を集中させることですね。ち
なみにルールは一人一口ずつ食べていき用意された六食の料理を食べていた
だきます。そして食べ終えたら次の方が別の料理を食べます。当たりは六食
の中の一つですので、注意してくださいね。」
用意されていたのは、スパゲティとお好み焼きと唐揚げとホットケーキと餃
子とオムライスだった。
「それではワシからいこうかのう。ワシは大阪に住んでおってお好み焼きが
好きなんじゃ。」とC美はお好み焼きを一口。
「うっ……。くっ……」と声をあげて、
「うまい。」と言った。
「ややこしいですよ。」とA子は少し汗った感じで言った。
「次私オムライス。」とA子は一口。
「なんともないですよ。」だがこのときA子とD也はブーンという音に疑問
を抱いていたが、C美はどっかでハエがいるんだと軽くしか見てなかった。

ヒロビンソン 著