スピッツの曲にまつわるオリジナル小説

青春生き残りゲーム (作者:ヒロビンソン)

青春生き残りゲーム 【9】

「ここは?出られたの?ありがとう。」凜は俺に抱きつき泣いて俺はひたす
ら抱きしめた。キスの味がいつまでも残った。すると謎の男は、
「君たちに会えて良かった。私は五年前自分の彼女を自分が生き延びるため
に殺してしまった。そのことで私は自分が生きるためなら自分以外の人間も
同じように殺すってことにしたくて今回のことをした。結果は見ての通り皆
相手を裏切って殺し自分だけ助かろうとした。だから一人だけ助かった奴も
殺してやった。ざっと一万人だ。だが君たちは違う。最後まで相手を信じて
裏切らず二人とも助かった。ロッキー君。君はよくあの状況で良く脱出方法
を思いついたね?」俺は答えた。

ヒロビンソン 著