スピッツの曲にまつわるオリジナル小説

青春生き残りゲーム (作者:ヒロビンソン)

青春生き残りゲーム 【6】

「私も同じだよ。でもロッキー君のことを好き…、いや愛しているから私の
分まで生きて欲しいの。」凜も俺に返事を返した。あーあこの状態じゃなき
ゃどんなに喜んだことか…。正直俺は抱きしめたかったけど…我慢した。抱
きしめたらよけいに辛くなるからだ。
数時間後…
「ねぇもう良いよ。私たち二人が助かる方法なんてないよ。ここで野垂れ死
んでも…私後悔しない。それに…私ロッキー君に会えて良かった。神様に感
謝しなきゃ。」凜がそう言ったとき俺は、
「まだ終わっていない。いや、こんなところで終わらせない。」俺は体力の
消耗の激しい凜を励ますように力強い言葉を放った。
「分かった信じるよ」凜は頷きささやいた。
「きっと出られるさ。出られたら俺と…」と言おうとしたとき、
「私もし出られたらあの雲のようなウェディングドレスを着てね、ロッキー
君と結婚したいな。それにジュンブライドがいいな。」と凜が言ったとき俺
は死にそうなくらいドキドキしたか同時にピーンと来た。

ヒロビンソン 著