重炭酸湯の特徴と効果

重炭酸湯とは

重炭酸湯いう言葉はよく聞くけど意味が分からないという方も多いはず。
このページは、重炭酸湯の特徴と効果を解説します。

重炭酸湯とは

二酸化炭素が水に溶けると、その一部が炭酸(H2CO3)となります。
「H2CO3」が電離すると、陽イオンである水素イオン「H」と「HCO3」に分かれます。
この「HCO3」を炭酸水素イオン、もしくは重炭酸イオンと呼んでいます。
重炭酸湯とは、この重炭酸イオンを多く含んだお風呂のことです。

重炭酸湯の特徴

炭酸は、空気中にどんどん放出されて、濃度がどんどん低下していきますが、 重炭酸イオンは、24時間後でも濃度が変わらないという実験結果があります。

つまり、重炭酸湯は効果が長続きするため、入浴剤タブレットの泡がなくなったら終わりというものと違い 溶けた後も、ずっと効果が持続する入浴剤が、重炭酸湯の入浴剤になります。
重炭酸湯の入浴剤を入れたお風呂は、低めの温度でも実際の温度よりも高く感じるため、低めの温度で長湯することをおすすめします。

重炭酸湯の効果

重炭酸イオンを多く含んだ重炭酸湯の効果は、自然洗浄力です。
毛穴や髪などにこびりついたミネラル汚れを洗い流してくれます。
化学物質は使用していないため肌や髪に優しいのも特徴です。
重炭酸湯のお風呂に入れば、ボディーソープで洗う必要がないと言われるほどの効果です。
特に、肌の弱い赤ちゃんのいるご家庭や、アトピーの方におすすめします。

また、重炭酸湯は、指先などに集まる毛細血管を拡張します。 血管拡張作用と呼ばれるこの働きが、冷え性の改善に効果があります。

さらに、組織への酸素供給が促進されるボーア効果も期待できます。

ボーア効果とは

重炭酸湯によるボーア効果とはどのようなものか?詳しく解説!



天然炭酸泉とは

天然炭酸泉とは、炭酸ガス(二酸化炭素)を含んだ状態で、天然に湧き出た温泉のことをいいます。
日本の温泉法では、お湯1リットルに炭酸ガスが0.25g以上(250ppm)溶けたものが炭酸泉と定義されています。
その中でも、1000ppm以上のものを高濃度炭酸泉と呼んでいます。

炭酸は、高温のお湯には溶けないという特徴があり、温泉の温度が高めの日本では天然炭酸泉はあまりありません。
しかし、大分県竹田市にある長湯温泉は日本で最も良質な天然炭酸泉が湧き出ることで有名な温泉です。