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インディゴ・ブルーの果て [作者:ゼン]

■2

「月だ・・・」

僕は光り輝く月を見上げた。
綺麗だ・・・・きれいだけど・・・・・・・・
月って・・・・こんなに大きかったっけ!?

そう、その月は驚くほど近く見えたのだ。
僕は懐から10円玉を取り出して月と合わせてみた。
目分量で目から3・くらいのあたりで10円玉が丁度月と一致した。

何でこんなに月が近いんだ!?
僕は不思議に思った。

「やっぱあそこで道を間違えたような気がしたんだよな・・・」

実のところ、僕は旅の途中で道がわからなくなってしまって、近道をしようと変なトンネルを通ってしまったのだ。
そうであれば僕はそのせいでこんな所へきてしまったということになる。

「やっぱあのトンネルを通ったからかなあ・・・」

戻るという手もあったがトンネルからもう大分離れてしまってるし見渡す限りの砂漠で右も左もわからない。
僕は先へ進む事にした。

「変なところだな・・・」

ここに来てから誰一人他の人を見ていない。
僕はだんだん不安になってきた。

「誰か〜〜〜〜・・・」

すると、僕の思いが通じたのか、向こう側に人らしきものが見えた。



↓目次

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