スピッツの曲にまつわるオリジナル小説

タイム・カプセル (作者:えりんこ)

タイム・カプセル 【13】

「どうしよう!どうすれば…」

ただじっとして考えていた。 そして、結局人に聞くことにした。

「あ、あのー...」

「どうしました??」

聞き覚えのある声だ。

「って!田村さん?」

「あ!みらい…じゃなかった、未紀ちゃん。どうしたの?」

「あの・・・正宗さんのアパートわかりますか?」

「ハハハハ!なんで、また!飛び出してきちゃったの??」

「いや…ちょっと夕飯を…」

「そっか…じゃあ一緒に行くか!」

「よろしくお願いします… ほんとすいません…」


田村と店を出てふたりでテコテコと歩いていくと、アパートを見つけた。

「あ。あった!よかった…ありがとうございました!」

「いえいえ!じゃあ!」

「ちょ、ちょっと待ってください!」

未紀は田村を呼び止めた。

「もしよろしければ、ご飯一緒に食べませんか?お礼といっては難です
が…」


「ホント!?嬉しいなぁ!じゃあ、ごちそうになるね!」


「ただいま帰りましたー。」

「おかえりぃ!未紀ちゃん!台所きれいにしt…ってなんで田村?」

「ちょっと道に迷っちゃって…それで田村さんにたまたま会ってここまで送
ってもらったんです。」

「そっか!で今日の夕飯は?」

「アサリが安かったんで、アサリの酒蒸しにでもと思って。」

「やった!じゃあ、待ってるね!」

「はーい!」


「あ、そうだ。田村さんとも一緒になんですけど、いいですよね?」

「も、もちろーん!」


未紀がしたくに取り掛かっている間、田村&草野がドンちゃん騒ぎになった
とかならなかったとか…

えりんこ 著