スピッツの曲にまつわるオリジナル小説

タイム・カプセル (作者:えりんこ)

タイム・カプセル 【4】

「やったやった!今どき珍しい… 8センチCDなんて!」

未紀はベッドに寝転んで買ったCDを高々と持ち上げた。

「しかもデビュー曲なんて・・・ なんてついてるんだろう♪」

ベッドに寝転んだままCDプレイヤーに手を伸ばした。

「聞けるかな〜これ… プレイヤー!このCDを入れてよ!」

CDを差し込んだ。イントロが流れた。




「キター! ヒバリのこころが・・・ 日向未紀の部屋にぃー! キター!!!」




嬉しくて、夢中で聞いた。  あっという間だった。


「もう終わっちゃったか。。。 でも素晴らしいね!相変わらず♪」


CDを取り出すと、ケースにそっとしまい、ベッドの横の棚に置いた。

「あぁ。やっぱりもういちど聴こう! お母さんみたいに割れる前にね〜」

棚に置いたCDをすぐに取り、即座にCDプレイヤーに入れた。














「なんかいっつもスピッツのCDって眠くなるんだよね〜」














ぶつぶつと言いながらもいつの間にか未紀は小さな寝息をたてていた。

えりんこ 著