スピッツの曲にまつわるオリジナル小説

タイム・カプセル (作者:えりんこ)

タイム・カプセル 【1】

「眠い。 眠すぎる。」

「アンタ、別に寝ててもいいけど、学校行かなくてよろしいのね?」

「え? がっこぅ… うそ!ヤバイ」

親子の会話が聞こえてきた。

きっと飛び起きた娘は今すぐ着替えて出てくるだろう。
































ほら。 出てきた。




















「おかーさんのバカー!」

なんて嘆いて走っている。 あと5分で学校に着くのは無茶だ。

家にいるお母さんなんて娘の後姿を見て、腹を抱えて笑っている。


あ。お母さんは掃除をしている。

えりんこ 著