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なかよし [作者:めい]

■1

私は彼のことがすきだった
君は、好きじゃない人に好きといわれたら
その人のことを好きになる人?
好きにならない人?
私は、今まで好きにならない人の方だと思っていた
でも、実は好きになってしまう人だった
私は男の子と話すのが苦手だ
でもその人は違っていた
昔から友達なんだけど・・何か違うもの・・
なんて言えば良いだろう・・恋とも違う・・
なにかを感じていた
そのときは

私は、中本春美、今12歳??小学6年だから・・
あってるよね??
今。私は、慎という男の子の好きな人を
知りたくて本人に聞いている
でも男の子っていうよりは、友達って感じかな?
まぁ、聞いている。
でもなかなか教えてくれない・・・
「絶対春美のことが好きだよ〜。」
と友達は、言ってくる。
「そんなん!絶対ありえんし!!」
本当にありえない。
ずっと友達なんだから
そんな風に見てくれてるはずがない
それにもし、そうだとしても
自分がそうは、見えない。

「ねぇ!誰の事が好きなの?
    ジャンケンして勝ったら教えて!!」
「いいよ!」
きっと、このジャンケンに勝ても教えてくれないだろう・・
慎は、嘘をつくとき、絶対、目をあわせてくれない・・
「ジャンケンボィ!!勝った!!
     教えてよ!!」
「嫌だ。そんな簡単に教えれる相手じゃない。」
ほらね?
こんな日が、毎日のように繰り返された
「ねぇ!教えてよ!腕相撲で勝ったら。」
「いいよ。」
「勝った!教えて!」
「背が、小さい。」

「指相撲で勝ったら、名前を教えて」
「いいよ」
「勝った!絶対教えてよ?」
「髪の毛が短い」
その後何日かで、えたヒントは、
・慎の家と家が近く
・まぶたが二重
・犬を飼ってる
・好きな色は、赤  だった・・・
全てに私が当てはまる・・
でも気のせいだ。
だって慎、最近、由香と話してる事が多い
噂によれば、由香が慎の事を好きだからだそうだ
そして由香も、小柄で髪の毛が短く
  家が近くでチワワを飼ってる。
好きな色は、さすがに分からないが・・・
だからきっと、慎も自分に好意を寄せる由香を、好きになったんだろう
でも、私は由香のことが嫌いだ。
なんかいつもにらんでくる。



↓目次

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