スピッツラジオおこし

JFN「アーティスト・プロデュース・スーパー・エディション」

【投稿者】みったん

【放送】JFN SUPER EDITION

【放送日】H17年1月12日

草:草野マサムネさん
三:三輪テツヤさん
田:田村明浩さん
崎:崎山龍男さん


草:皆さんお元気ですか。
  スピッツのボーカル草野マサムネです

三:ギターの三輪テツヤです。
田:ベースの田村明浩です。
崎:ドラムの崎山龍男ですー。
草:はい、えー「スーパーエディション」今週もわしらスピッツがお送りしていこうと思うんですが。
全:はい
草:ところでですね、『スーベニア』スピッツ11枚目のニューアルバムが発売になりました。
崎:うん
三:はい
草:ね、早速、手にとって聴いていただいている方もいらっしゃると思いますが、
  今日はこのリリースされたばっかりの『スーベニア』について、よもやま話をしていこうと思います。

全:うっす
草:今日もよろしくお願いします!
全:うぃっす
草:それではスピッツがお送りしますスーパーエディション、今日の1曲目はこれからいきましょう。
   かなり、ギターがかっこいいナンバーです。「甘ったれクリーチャー」


♪♪♪甘ったれクリーチャー♪♪♪

草:はい、えースピッツ11枚目ニューアルバム『スーベニア』から
  「甘ったれクリーチャー」聴いていただいていますが。

全:はい
草:今日はですね、そのニューアルバム『スーベニア』について
  いろんなことをお話していこうと思っているんですけれども

三:はい
草:アルバムね、現在お店に並んでいると思うんですが、
  今回ね、ジャケット可愛いよね。

三:そうなんだよね。お気に入りですね。
草:賛否両論あるみたいだけど
三:俺は好きです。
田:まあ、わかりやすくて派手だし。
崎:うん。
草:可愛いジャケットになったかな、と。
三:綺麗じゃん。
草:ウミガメ好きなんで。
三:綺麗じゃん。
草:綺麗な感じで。
三:もう一回、綺麗じゃん(笑)待ってました、はい。
草:きれーっす、きれーっす、はい、そこで今週は、スーベニアのしらざれ(笑)
全:(笑)
田:しらざられ!
草:知られざる魅力ということで、お送りしていこうと思っています。
全:はい
草:そして、先週ご意見番としてお招きした、 
  あの方もまた今日も来ていただいているということでね。
全:はい
草:ということで、今日も最後までお付き合いください、
  よろしくお願いします。スピッツプロデューススーパーエディションです。

草:スピッツプロデュース
全:スーパーエディしょ~ん
草:だっちゅーの
三:ぅえ
田・崎:失笑
草:ということで、今日はですね、スーベニアの知られざる魅力、ということでね。
  出来立てほやほやの『スーベニア』のお話をね、1時間していこうと思います。

全:はい
草:まあアルバムの曲も何曲か聴いてもらおうと思いますんで
三:はいよ
草:お楽しみに。
三:はい
草:そこで、先週に続いて、ご意見番に来ていただきました。元Rockin’ on Japan
三:Japan!
草:編集長の鹿野親分です
鹿:まいどーー!!!
草:(笑)はい(スルー)、今日は『スーベニア』について
  色々話すということなんですけども。どうすか、鹿野くん的に

鹿:いやもう湯気が出まくっちゃって、このアルバム。
草:湯気..?
鹿:うん、すごいっすよね。湯気出まくってます。
草:それは..?
鹿:テンション高い!
草:あ~~あ、そうそう若づくりっていうね、
  言葉を発しながらレコーディングしてたから

鹿:若づくりって(笑)自分らでそう言わないように!
草:いや、最初ね、こんなか入ってる「ワタリ」って曲からとり始めたんだけど、
  亀田さんがね、「若いよみんな!」ってすごい盛り上げてくれて。
  今回若づくりだって。それでずっと最後の方までずっと、
  今回若づくりだっていうキーワードでやってました。

鹿:それは何、マサムネくん的に「若づくり」っていわれてのっちゃったの?
草:乗ってきた。乗ってきた
三:みんなのっちゃったよ、簡単にね。
田:自虐的だけどね。
三:そのぐらい雰囲気良かったってことで
鹿:そうだよね、音もグシャーって合わさってるものもあれば、
  いろんなとこに散ってくものもあって、バラエティに富んでますね。
全:そうだね
鹿:ジャケットもバラエティだね。
草:今回ちょっとね。
鹿:すごいね。これ
草:なんか、平和な感じで
鹿:言って見れば熱海のどっかにも売ってそうな
三:(笑)
草:スーベニアな
鹿:どうですか、出来栄えは?
田:そうですね、いっつも聴いてます
全:笑
鹿:それって、ミュージシャンが自分のやつを聴くって、当たり前のような気もするし
田:でもみんな聴かないよね
草:聴くよ、チェックする意味で聴くことはあるけど。
鹿:田村くんはいつも聴いてる?
田:聴いてるよ。好きだし。
鹿:365日スピッツ&フー三昧?
田:結構そんな感じ。フーかこれか。あと時々モーターワークスとかね。一応ね。
鹿:そうなんだ。これを聴いてどこに行きたくなる?
田:どこって、車でよく聞いてるんだけど、
  すごいアクセル踏みたくなる時と、ちょっと止まって木の陰で考え事したくなるとか、
  そんないろんなことを考えさせてくれるアルバムですね(笑)

鹿:曲の中で旅ができる。
田:そう、旅ができる。うまいね、さすが編集長!
三:元ね(笑)
田:元ね(笑)
鹿:ちょっと、別に人生迷ってないから、俺(笑)頑張ってますんで。はい、崎ちゃん。
崎:スーベニアですよね。やっぱね、今のスピッツが全部入ってるって感じで。
  演奏の雰囲気とか、楽曲もそうだし、カラフルな感じですね。

鹿:崎ちゃんもダーっていってますよね。
崎:いってますね。行くときは言って、いかないときはいかないっていうか。
田:いかないときはいかない(笑)
崎:メリハリっていうかね。ものすごいシンプルに、
  まあ強い意思でやっているんですけど、シンプルにやるとことか、
  あとガチャガチャってやることとかありますね。
鹿:崎ちゃんとかって、たとえば食事に、割りばしとか箸とかもって、ツンツンとかってやったりするの?
草:(笑)
崎:食事のときはやらないですけど、よくイベントとかで何バンドか集まって飲んだりして、
  ドラマーが集まったりすると、結構箸とか持ちますね(笑)

全:(笑)
草:ドラマーって集まるんだよね。
崎:グラスをたたいたりとかして、こうチンチンってなっちゃいますね。
田:真夜中でさ、ホテルとかツアー出てて、2時くらいに、
  隣からダダダンダダダダンって時々聞こえてきて、
  何って思っていたら崎ちゃんが布団をたたいてる音だった(笑)

全:(笑)
崎:迷惑なんですよね(笑)
鹿:ツアーのときとか、ちょっと今日課題残っちゃったなって思うときは
  ベッドをパフパフってやったりするの?
崎:なんかこう、感触を確かめるだけね。
  こう手の感じと、スティックの感じを確かめるのを時々思ったらやっちゃいますね。

鹿:ああ、なんかいい話ですね。
崎:迷惑な話ですよね(笑)
三:That’s Musician!
全:(失笑)
鹿:てっちゃんどうですか。
三:えーそうですね。Satisfactionで。
鹿:ムフフフフ
草:満足?(笑)
鹿:満足(笑)グッときた?
三:はい、グッときてます。
鹿:もうレコーディングしてる間から?
三:まあねぇ、今回は久々に一つのスタジオで結構短期間でギュッと詰まってやったんでね、
  作ってるときはもう本当に集中してたんで、
  あっという間に終わっちゃった感じなんですけど、改めて振り返って聞くと、いいの出来てよかったです。

鹿:これがお土産っていうタイトルになったのは何でなんでしょうね。
草:うんとね、ずっと13曲つるっと聞いたら、
  まあ1曲目からなんか旅に出てるような言葉がちらほらあって、
  旅に出るような言葉をアルバムのタイトルにしたいなって思って、
  あとゆるい、ちょっとスピッツっぽい言葉でないかなって探してみたら
  スーべニアっていうのが浮かんだんですよね。

鹿:それは、旅をしている気持ちになったっていうのは、
  マサムネくんの中で曲作ってる時に俺はなんか行こうみたいな?
草:うんそうそう、まだね、旅の前半戦にいるような感じ。30代後半にそういうのを歌いたいっていうのもあるかもしんない。
鹿:まだいけるんじゃなくて自然といけちゃう俺みたいなね。
草:そうそうそう
鹿:重要ですよね。OKです。
  というわけでそのスーベニアから1曲聞いてみたいと思うんですが。
草:どうしましょうね。
三:何にしよう?
草:じゃあね、せっかくなんで、変わり種行ってみようか。
三:OK
草:「ナンプラー日和」、聞いてください。
三:Oh year!

♪♪♪ナンプラー日和♪♪♪

草:スピッツがお送りしていますスーパーエディション、
  今日は「スーベニアの知られざる魅力」ということで。俺ね、昔ね、
  ずっと「知らざれる」だと思ってた(笑)

全:あ~・・・
草:(苦笑)知られざる魅力ということで。
  ニューアルバム『スーベニア』について、ご意見番鹿野君を交えまして

鹿:あのね、僕も、昔雰囲気って漢字をレイイキって高校2年まで読み続けてました。だれも指摘しなくて。
草:ああそういうのある。
鹿:ありますか?
田:ない!
草:「破綻」をね、ハジョウって読んでた。
三:俺あるよ、リュウセキって読んでた(笑)
全:流石ね(笑)
鹿:そうなんだよね。
草:フインキっていう人もいますね。
崎:フンイキね。
鹿:じゃあちょっと収録曲の話をしたいんですけれど。
草・三:はい。
鹿:今かかってる「ナンプラー日和」って、ちょっとお聞きしたいんですけど、
  これナンプラーじゃなくて、「チャンプルー日和」でしょ。
草:いや、ナンプラー・・・
鹿:ほんと?だって、すごく沖縄的な。
草:うんだけど、全部そっちに行っちゃうんじゃなくて、ちょっと外すのが気持ちいいっつーか。
鹿:ああ。
草:微妙に外すっていう。
鹿:じゃあそのままチャンプルー日和にしちゃうとそのまますぎてちょっとフックがないのかな。
草:うんそうだね。あと香るチャンプルーだとちょっと違うもんな。
  この歌詞に出てくる、あくまでにおってくるのはナンプラーのにおいで、
  あー腹減ったみたいな。ナンプラーのにおいってね、なんつーか、
  まあ醤油もそうだけどにおってくる感じっていうか、
  下品なまでに食欲をそそるにおいじゃないですか。

鹿:ちょっとだけいけない匂いがするような。
草:そうそうそう。そういうところがね、かえっていいかなと。
鹿:あのーマサムネくんってさ、昔、「僕の歌はセックスと死しか歌ってませんから」って言ってたよね。
草:あの時かっこつけてたからね。
全:(爆笑)
三:あ、横わけ時代?
崎:ははははは
鹿:横わけ(笑)
草:中指で眼鏡を上げてたりね。
三:やってたね。
鹿:(笑)今回女の子の歌多いよね。
草:元から多いけどね。
鹿:元から多いよね。でも今回は特にこう、
  ダイレクトにラブソングを歌ったりとか、あと女の子を描写したりとか。
  ちょっとロマンチックな気持ちが?
草:あのね、あんまりロマンチックな恋愛とかたくさんしてきてないだけに、
  あこがれがものすごく強いっつーのもあると思うし、
  あとそれをモチーフにして歌ったほうがね、より自分も入り込めるっていうのもあると思う。

鹿:プラス音楽でそれをやっちゃうから、ロマンチックな恋愛に行かない自分がみたいな。
草:ああ、そういうのあるのかな。
鹿:でそれの繰り返し・・・
田:分析されてるぜなんか(笑)
鹿:スピッツ十何年。
草:まあ爺さんになってもね、青臭いことを歌い続けてるキモい人になってるかも。
鹿:(笑)
草:想像できますけどね。
鹿:ぼくね、「ほのほ」って曲すごい好きなんですけど、これ「ほのお」って言っちゃうとダメなんですか?
草:最初ね、ずっと「ほのお」にしようかと思ってたんだけど、
  なんか「ほのほ」っつったほうが。「ほのお」っつーとこうボワーって感じで、
  「ほのほ」っつうとメラメラメラって感じで。

鹿:消え入りそうな感じ?
草:消え入りそうっていうかね、風で揺れてるようなイメージがあって、
  そっちのほうが響きとしては近いなって思って。

鹿:「灼熱の道で空を仰いでる」って、この「空を仰いでる」っていうのが大事なんですよね。
草:ああ・・・
三:(マサムネを真似して)あー・・・
鹿:(笑)すみません、作者を前に語ってしまいましたけど、これすごいいいなあって思って。
  今回のアルバム、 バンドから音が届いたって感じなんですよ。
  いろんな音が入っているにもかかわらず、4人の熱をすごく感じるんですよ。
  この「ほのほ」もちょっとアッチッチーなんですよ
草:アッチッチー(笑)うん、だから、そういうところもあってCDジャケの色を赤くしたくなったっていうのもあるかも。
鹿:赤いですよね。
草:うん、なんか赤っていうのに引っかかったんだよね
鹿:カーっとしてるような感じ?
草:カーっていうかね、ホワホワホワって感じ。
鹿:メラメラじゃなくて?
草:メラメラじゃなくて…なんか…こうね…(無言になる)
鹿:赤…。
田:いいっすよ~(笑)
草:(笑)
田:なんか今すごいRockin’ on みたいだなって。
全:苦笑
鹿:何にも言葉失っちゃうから(笑)じゃあ僕ね、「ほのほ」聞きたいな~。
草:あ、そうっすか。あ、これ聞きます?
  じゃあ、スピッツで、ニューアルバム『スーベニア』から「ほのほ」聞いてください。


♪♪♪ほのほ♪♪♪

草:「スーベニアの知られざる魅力」ということでお送りしていますが。
三:ホェ。
草:元Rockin’ on Japan編集長の鹿野くんと一緒に、
  『スーベニア』についてぶっちゃけているわけですけれども。

三・崎:はいー。
草:先ほどはね、「ナンプラー日和」とか「ほのほ」の話が出たんですけれども。
  まぁあのぁ、どうですか?どうですかって(笑)

田:どうですかって(笑)
三:まぁどうですか?まぁどうでしょう?
田:ねぇねぇねぇ、鹿野くんって今さ、肩書はなんなの?
鹿:え、俺Rock Editor。
全:Rock Editor!
鹿:そして3年後くらいにはメディア王ってかっこつけてるんですよね。
草:メディア王ね。
田:じゃあそのメディア王が気になる曲を。
鹿:メディア王が気になってるのは、「テイタム・オニール」!
草:テイタム・オニールね。
鹿:これね、あの~前にマサムネくんとあった時に、
  「最近テイタム・オニールって誰だか知らない人も増えてきた」っていう話をしてて。
田:聞いてる人も知らない人多いかもね。
鹿:あ、ほんと。じゃあテータム・オニールの紹介をしてください。
草:テイタム・オニール?曲ですか?
鹿:いやいや、テータム・オニール
鹿:女優さん?テータム・オニールはね、子役のころから大活躍で、最年少アカデミー賞とったり、
  お父さんライアン・オニールっていう西部劇の人で。まあでもテータム・オニール、子供のころはね、
  俺が小学校くらいの時に「頑張れベアーズ」って映画が流行ってて
 すごいかわいいなって思っててすごい憧れの女の子でした。
鹿:それはやっぱり野球つながりで?
草:うん、そうっすね、「頑張れベアーズ」って結構みんな見てたよね。
全:見てたね。
草:流行ってたし。で、いいなあって思って。
  いまだに野球のユニフォーム姿の女の子を見るとドキドキしますね。それはいいとして(笑)

全:苦笑
田:なかなか見る機会ないけどね。
鹿:いや、あの~最近クラブとかでレゲエとかヒップホップとかのパーティとかになると
 ユニフォーム着てる女性がお尻をフリフリしてて、
  ちょっと遊びに行っていいですよ。
草:あ、ほんとに?
田:そっち目当て(笑)
三:(マサムネの真似をして)あ、ほんとに?(笑)
草:野球場行くと、ボールを審判にもっていく人がいて。
鹿:グランドガール?
草:グランドガール。
崎:グランドガール。
草:ユニフォーム着てたりして、あれグッときますね。
田:(苦笑)
鹿:テイタム・オニールっていうと、みんななんかシャキール・オニールとかね。
崎:ああ。
草:オニールといえば。
田:バスケのね。
鹿:これはでも、郷愁をあおる曲ですね。
草:うん、ちょっと懐かしめなアレンジで。GSっぽいかな。
田:俺はダムドのつもりでやったぞ。
草:ダムドね(笑)
鹿:(笑)田村くん、なんかやっぱり自分の中で思い描いてるロックスターがいつも頭の中に?
田:あ、でもそういうこと多いよ。スピッツって前提はあるけど、楽しいじゃん、
  カバーとかコピーとかする瞬間って。あ、この曲はダムドでやろうとか。

鹿:それが右手に宿る?
田:そうそう(笑)
鹿:というわけで、この「テイタム・オニール」聞きますか?違う曲行きますか?(笑)
草:いや、「テイタム・オニール」行きましょう。
田:聞きたいっす。
草:スピッツニューアルバム『スーベニア』から「テイタム・オニール」聞いてください。

♪♪♪テイタム・オニール」♪♪♪

田:(低い声で)スピッツ~欠席~裁判~
三:ははは
草:はい(笑)ここからは、毎週の帯企画です、「スピッツ欠席裁判」。
  メンバー1人だけに席を外してもらいまして、
  残りの3人と鹿野くんとでメンバーについて、いろいろ考えてみようと。

三:(高い声で)考えてみよう!
草:考えよう!
田:考えようって(笑)、別に問題ねーもんスピッツ。考えなくていいよ。
鹿:いや、考えようよ(笑)、小学校の時とか、月曜の朝のホームルームとかで
  田村君について考えてみるっていうことなかった?
草:それなんか怖いな。
三:それ怖いよな。
鹿:え?俺鹿野くんについて考えられちゃったよ(笑)
三:あったかもしれないけど、忘れちゃったな。
草:「今日の反省会」とか言って、何々君が~花壇に入ってました~いけないと思いま~すっていう。
鹿:可愛い(笑)。じゃあまあ今日は崎ちゃんを。
草:ドラマー崎山龍男を。
鹿:崎ちゃんって、一番取材とかでも言葉少なで、巧みな世界の人って感じで。
三:巧みね(笑)職人っすよ。
草:巧み(笑)
鹿:ちょっとここで、みんなで崎ちゃんを雄弁に語ってもらいたいという。
田:あ、俺らが崎ちゃんを表現するの?
鹿:そうそう。スポークスマンとして。
田:崎ちゃん合わないけどね(笑)
全:苦笑
鹿:それで終わらせないんでほしいんだよね、せっかくコーナー作ってんだから(苦笑)
田:崎ちゃん真面目だよね。
草:それ先週のテツヤと一緒(笑)
田:真面目で、すごい真っ直ぐなのよ。その真っ直ぐなのをうまくしてあげるといいんだけど、
  真面目になりすぎちゃってレコーディイングとかって硬くなっちゃうといけないこととかあるでしょ?
  昔とか、今回はそうでもなかったけど、
  硬くなっちゃって、例えばそれまですごい気楽に叩いてるのに、
  レコーディングに入るとすごい真面目になっちゃって、
  カウントが「(力んだ声で)ワンッ、ツーッ、スリーッ」っていうことがあって面白かったです。

鹿:可愛い人なんですね。
草:真面目っていうかね、素直って言ったほうがいいのかな。
鹿:てっちゃんさ、崎ちゃんとツアーとかで同じ楽屋の時とかに、
  尻をペロッと見せてあげてリラックスさせてもらって助かってるって
  (崎ちゃんが)言ってたんだけど(笑)
三:あ、それは聖域なんで。
草:あっはは、触れてはいけない?
鹿:触れてはいけない(笑)
三:二人だけの。
鹿:あ、わかりました(笑)
三:誰も触れない。
草:二人だけの国(笑)
田:でも誰かがくだらないことやってても、俺とかテツヤがくだらないことやったら、
  「お前バカか」みたいに見ちゃうことがあるんだけど、
  崎ちゃんは優しく見守るっていうか、さらに盛り上げようとするね。

鹿:世の中って、この人がいてくれたら幸せになれる人って、たまにいるじゃない?
 そういう珍しいタイプの人ですね。
田:そうですね。
三:愛されるよ。崎ちゃん。やさしいし。
鹿:いや、でもそれは崎ちゃんがみんなを愛しているからだと思う。
田:愛してる?
三:照れるなぁ(笑)
鹿:何照れてんだ(笑)
三:赤くなっちゃうな。
田:俺らが照れてどうするんだ(笑)
鹿:てっちゃんにとって崎ちゃんはどういう人ですか?
三:そうですね~やっぱり、あの~甘えられる人ですかね。いろんな意味で。
鹿:甘えてるの(笑)
三:演奏の時もね、お酒飲んでる時も。
鹿:酒飲むときも付き合ってくれるの?
三:付き合ってくれますよ。おんぶって帰ってもらった時もあったし(笑)
草:そうだ、俺も酒飲んでるときは結構助けてもらったな。
鹿:あ、本当?
草:崎ちゃんの家って、飲み場から近いことが多くて。
 よく泊めてもらったんだけど、俺結構遅くまで飲んでて、
  崎ちゃん先に帰って寝てんだけど、「泊めてくれ~」って(笑)

鹿:ははははは
草:崎ちゃんなかなか起きてくんなくて、こうやってドアノブ握りしめたまま
 朝近くまでドアにもたれかかって寝てたこともあった。

鹿:マサムネくんが?
草:すんげえ近所迷惑な酔っ払いっていう(笑)
全:苦笑
草:結構泊めてもらったな。
鹿:崎ちゃんは酔っぱらうことは?
草:たまにあるね。
田:1回ね、打ち上げで、前回のツアーの打ち上げで。
三:(思い出して)あっははは
田:すごくみんなちょっとお酒飲んでて、打ち上げ会場でラウドネスのコピーバンドやろうって話になってて(笑)
鹿:(笑)
草:ライブハウスだったんだよね。
田:で、崎ちゃんがすごい楽しみにしてたんだけど、いろいろ段取りの不都合で、司会者のね、
  やれなくなっちゃったの(笑)

草:ちゃんとドラムセットまでスタンバってたのに。
田:そしたら相当むかついてて。酔っぱらってたんだけど、
  酒を飲むたびにテンション高まってきたせいか、
  ドラムセットから離れられなくなって(笑)ぐっちゃんとかが挨拶してる時も離れられなくて
  ずっと(ドラムを)チンチン叩いてる。

鹿:(爆笑)
田:で、もう帰るよって言ってるのにドラムソロずーっと叩いてて(笑)
鹿:怨念のドラムだね。
田:だから酔っぱらってもドラムが大好きっていう、そんな感じです。
鹿:崎ちゃんはいつもドラム?
草:うん、あとね、思うんだけどね、ほかの楽器の担当してる人間と違ってドラマーってね、
  ホビーに近いようなところもあるのかなって思ってね。
  意外にドラマーってバイク乗りとかも多いみたいで。

鹿:あ、それはモノに?
草:うん、ちょっとメカニカルじゃないけどそういうとこもあんのかなって思って。
  ドラマー、ドラムっていう。

三:職人だよね。
草:職人的な。
鹿:どうなの、和音の世界じゃないとか、いろんなことも含めて、
  バンドの中でドラマーって音楽に対して独特な接し方をしてるのかな。
草:うん、と思うけどね。野球で言うとキャッチャーじゃないけど、扇の要っていうところで。
  常に後ろから見守ってくれてるわけだし。フロント3人を。

鹿:崎ちゃん、筋肉すごいあるじゃない?
草:あ、そうなの?
鹿:あ、違うの?
田:いや、あるじゃないって今言ったから2人はそんな関係なのかと(笑)
鹿:いやあの、たまに大江戸温泉物語系でね(笑)あれは毎日鍛えてるんですか?
草:いや、そういうのじゃないと思う。
田:もっとナチュラルなんじゃない?
草:でもドラムをたたくこと自体がかなり体育的なところはあると思うから。
鹿:崎ちゃんは、ツアーの時とか、時によっては完全に自分を使い果たしたって
 楽屋でへたりこんでることはあるの?
田:っていうかね、自分を全部叩き切るっていうか、もっと緻密に力を抜いて叩くタイプなので、
  そういうドラマーとは違うね。
  力の使い方をすごい考えながらここ数年叩いてるんで。

草:ペース配分を。
三:どう力を抜くかっていう方向にね。
田:そう、だからペース配分っていうよりも、一音一音をいかに鳴らすかっていうことに集中してて、
 それは思いっきり叩くことじゃなくて、
  逆に力を抜くことだって思ってるんで。

鹿:それじゃキース・ムーンからチャーリー・ワッツへ?
田:そうなんすかね?わかんないスけどね。
鹿:すみません(笑)わかんないこと聞いちゃいました。
田:ドラムのことはわかんないですけどね(笑)
鹿:あと僕いつもツアー見てて崎ちゃん不思議なのは、
  たまに崎ちゃんがしゃべろうとするとマイクが後ろからツツツーって目の前に来て。
草:あ、そうそうそう。
鹿:で、喋り終わるとまたマイクがツツツーって戻るでしょ。あれ無線じゃないんですか?
草:あれ後ろでローディが動かしてる。あうんの呼吸で。
三:手動だね。
草:崎ちゃんね、若いローディの子とかと仲良くなるのがすごい上手いっていうか、
  アニキ的なところがあって。
  もう俺らは同い年だからそういうところはわからないけど。

田:ちょっと俺らも崎山さんって呼ぶことはあるけどね。
草:あはは。崎さん!
三:崎さん!
鹿:崎さん!
田:かっこいいっす。
鹿:じゃあ崎さんの今後を占ってみようかと。
田:もう本当にドラムじじいになってんじゃない?
草:ドラムじじいね。
鹿:ドラムじじい(笑)てっちゃんもギターじじいだったじゃん。
田:でもね、テツヤの場合は・・テツヤよりもドラムじじいだね。
  一番メンバーの中で弾くし、触るし。

三:で、ドラムだけじゃないね。もう打楽器全般、パーカッション系もどんどん集めて、
  ニタニタ笑いながら、動物に囲まれながら大草原で叩いてる。

全:大草原(笑)
三:自分で作っちゃうんじゃないかっていう勢いかもしれない。
鹿:ああでもドラマーって音で動物と会話できそうだよね。
草:ああ、あるかもね。
鹿:(動物が)ウォンってうと(ドラムを)ドンドドンって。そこまで行ってほしいですね。
草:崎山王国を作ってほしいですね。
三:崎山王国(笑)
鹿:じゃあ、今週は崎ちゃんをこれくらいにして、来週はね。
草:俺か田村のどっちかが欠席裁判ということで。
鹿:さらに激しく。
田:基本的に今日ほめてるじゃん(笑)
草:褒め殺し?
鹿:崎ちゃんはけなせないよね。怖いし(笑)
草:あとで何があるかわからないし(笑)
三:(高い声で)崎さん!
鹿:以上で欠席裁判終了!
草:来週もまた鹿野くんに来てもらおうかなと思うんですけれど。
鹿:よろしくお願いします。
草:またよろしくお願いします。
 またここで1曲聞いてもらおうと思います。スピッツで「優しくなりたいな」


♪♪♪優しくなりたいな♪♪♪

草:(『スーベニア』、「甘ったれ2005」のお知らせののち)
 本じゃここでもう1曲スピッツのナンバーを聞いてもらおうと思います。
  本日のラストナンバー「みそか」


♪♪♪みそか♪♪♪

草:スピッツの4人でお送りしてまいりました、あ、鹿野くんもね(笑)
三:ははははは
草:「スーパーエディション」、そろそろお別れの時間になってまいりました。
  ね、今日はニューアルバムについていろいろ話してきたんですけれども。
  崎ちゃんの欠席裁判もあったんですけれども、どうですか?

崎:なんか長かったね。
三:崎山王国ができるってことになったよ。
草:ほんとにね。崎ちゃんのことでちょっと話し忘れてたんだけど、急に話ふられるとね、
  いろいろしゃべっているようであんまり内容がない時ってのが俺実は結構好きで。

田:俺も好き。
崎:あ、なんかあるね。
田:(崎ちゃんの真似をして)なんか、こうね。ズバッとね。
草:それだけでね、5分くらいトークしてほしいな。
三:強火で一気にお願いします。
草:外はパリっと、中はジューシー
三:もちっと。
崎:ジューシー。
草:崎ちゃんはこれからもよろしくお願いします。
崎:お願いします。