スピッツの歌詞解釈のコーナー

流れ星 by 那音


(注) 歌詞 でありません。曲の意味を勝手に解釈したものです。

僕は僕の中だけの空想をずっと一人で見ていた。幼い頃からずっとずっと。
現実を一切見ずに、気づいた時には日が暮れていたぐらい、夢中になって。
だけど君と出会ってから、その空想の街は君という綺麗な靄で包まれてしまったよ。
君が僕に言った言葉を、僕は大切に包んで何度だって取り出しているんだよ。
それぐらい、君が好きになったんだ。

流れ星みたいにすぐに現れてはすぐに消えちゃう君が好きだよ。
相手を惑わすほどの「自分」を持っている君が。
喩え、本物の神様が君と同じ顔をして現れたって、僕は君と間違ったりなんかしない。絶対に。

いつだっただろう。僕が君を傷つけてしまって、君が泣くほどに僕を怒った日。
その時僕は痛いほどに君の心を感じて、君の心の潤いが僕の乾いた心に染み込んでいくような気がした。
僕は君に触れてやっと、現実を生きる覚悟ができたんだよ。
今まで現実に怯えて空想に逃げていたことも、世界の全てを憎んでいたことも、全部忘れさせてくれるような夜を、僕は生まれて初めて体験したよ。

流れ星みたいにすぐに現れてはすぐに消えちゃう君が好きだよ。
相手を惑わすほどの「自分」を持っている君が。僕にたくさんのものをくれた君が。
喩え、本物の神様が君と同じ顔をして現れたって、僕は君と間違ったりなんかしない。絶対に。
神様だって、僕の心を欺くことは出来ないよ。
神様だって、君を表すことなんて出来ないよ。


それぐらい、僕らの恋は美しい。


那音さんからの投稿です。