スピッツの歌詞解釈のコーナー

チェリー by ドライアー


(注) 歌詞 でありません。曲の意味を勝手に解釈したものです。

君を忘れない。君が好きだと言ったあの歌を忘れない。人前では見せない
子供のような純粋な目をして笑うあのときの君が僕にとっての君だから。

君が僕に質問した。好きな歌手は?僕は「スピッツだよ」と答えた。...ふい
に、”愛しているの響きだけで強くなれる気がしたよ” 彼女がサビを歌ってく
れた。「私、そのグループの”チェリー ”が好きよ」と彼女は答えた。僕は彼
女の声が好きだったし、その歌がふたりのことのようで好きだった。 その日
の彼女の言うことは何でも共感でき、その答えが象徴しているように彼女の答
えは僕と同じ”愛している”   

君といた夏は暑かった 春の涼しさは瞬く間に消え いきおいの良い日差しが
僕らを照らす。 初めて僕の部屋に来た君はその暑さで どこかブレーキがき
かなくなっていて、最初は些細なことでじゃれあって その後、君は笑った。
 君はいつも見せる冷やかな目ではなく 暖かくキレイな目をしていた。 今
まで抱いていた氷のような心がこの暑さで溶かされたように”愛してる”という
言葉でふたりは ひとつになれた   

君を忘れない。春になると、僕らは別々の道へ旅立つ。違う目標に向かって。
そのせいか、冬はとても冷たく僕の心を凍らせる。ふたりをつなぐ手はとても
冷たい 彼女の目は僕ではなくその先の未来をみている。
それがお互いのためであるからと僕たちは別れる。今のふたりには氷のような
心を持っている。だけど、あの暑い夏だけが、あの暑い夏だからこそ溶けてひ
とつになった君のあの時の心だけを信じて生きていく。あのキレイな目で僕を
一直線に向ける無鉄砲な笑顔だけが僕の心を溶かしてくれたから。

ふたりを見送る冷たい雪がお互いの肩を冷やす。この先、どんな未来がまって
いるのだろう?いつかまたあの暑い夏が来たらまた会おうと約束したあの時を
覚えているだろうか?

君がどんなに変わろうがあのキレイな目を忘れない。君を愛してる。また出会
えることを信じている。だから、今は、別々の未来へ進もう。いつかまたこの
場所でめぐり会うために。



ドライアーさんからの投稿です。