スピッツの歌詞解釈のコーナー

青い車 by ほたる


(注) 歌詞 でありません。曲の意味を勝手に解釈したものです。

永遠に続くような毎日に飽きた、ある朝。
僕は君と死のうと思った。
こんな日々が嫌だった。
彼女に言ったらきっと反対するだろう。
だから僕は…君の首をしめ、殺した。
さあシャツを着替えて、二人で最後のデートに行こうか。

行き先は…付き合い始めた頃によく行った、海にしよう。
そうだ、いつも海に行くとき使ってた君の車で行こう。
あの頃は、毎日が輝いてたよね。
なのに今は、毎日が同じことの繰り返し。
きっとあの海に何か忘れてきたんだよ。
今からでも遅くない、それを見に行こうよ。

君の姿を見て、ふと思った。
生きるっていうのは、みんな同じことなんだね。
死と隣り合わせになって、初めて気付いたよ。
そして、愛があれば何でも美しく見えるってことにも。
だって、もう君は生きてないのに、こんなにも美しく見えるんだから…。

さあ、そろそろ海が見えてくるよ。
永遠に、一緒にいられるよ。
こんなに幸せなことはない。恐れるものなんかありはしない…。
海についた僕達は車を止めた。
そして、今までの写真や指輪…思い出の物を取り出して眺めた。
他の人から見たらつまらない物だけど、僕達には宝物だよね?
君が愛しくなり、もう昨日のような君ではない君にキスをした。

車の窓を開けた。
潮の匂いがする、海の風が入ってくる。
この懐かしい風…。
あの頃に置いてきた何かに、僕達は近付けた気がするよ。
この風の元で、心の想いを遺書にしよう。
書かないつもりだったけど、今なら頭を言葉が巡っているから…
書ける気がするんだ。

君の車で海の中へ行こう。
置いてきた何かも見付かった。
もう何も僕達をひきとめる物はない。
このまま静かに、輪廻の中へ落ちていこう。
このまま二人で、永遠の眠りにつこう。

今、変わっていくよ…



ほたるさんからの投稿です。