スピッツの曲にまつわるオリジナル小説

魔法のことば2 (作者:つぐみ)

魔法のことば2 【2】

実家に残しておいたギターを弾いて時間を過ごす日々。
彼女の実家は東北だから、きっと雪・・・ひどいんだろうな。

今何をしているんだろう。

「まさー。電話だよ。」
「はぁい」
下から母に呼ばれて、慌てて1階におりた。
「ゆうじくんからよ。早く出なさい。」
「なんだ、ゆうじか・・もしもし?」
「おい、聞こえてるぞ!久々だな。せっかく実家かえって来てるなら、ちょっ
とみんなで集まらないか?」

「あ、うん。あそこね。・・・・わかった。んじゃあとで。」
がちゃん。
「でかけるの?」
「うん。ゆうじが久々に集まろうってさ。」
「あんまり遅くならないでよ。夜は雪みたいだから。」
「わかった。」
窓から外を見ると、たしかに雪が降りそうな空だった。

幸い彼女がいなくても、予定ができた。
いつしか彼女といるのが当たり前になっていたんだ。
彼女に早く会いたい、バンドやりたい。音あわせしたい!!
1日でも早く、東京に戻ろう。・・・と力んでいたのもつかの間、
結局母に惜しまれ、冬休みぎりぎりまでこっちにいた。

でもそのおかげでいい曲はできたし、トモダチともたくさん遊ぶことができ
た。やっぱり初めて買ったギターは違うって思った。いい悪いじゃなくて思い
入れが違うんだよな。

その間彼女とは連絡を取ることができなかったが、きっとこの曲を聴けば喜ぶ
だろう。
早く会いたい!その思いで飛行機に乗り込んだ。

---そして二人の関係が変わることないまま、今日を迎えた。

「マサ!!これからも仲良くしてこうね!」
いつの間にか、彼女の言葉からは、訛りは消えていた。
でもたまに俺の前でだけ出す訛りはかわいくて仕方がなかった。

つぐみ 著