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咲き誇る前に by ウララ咲き誇る前に 【2】夏は暑いあたりまえのことだけど暑い夏はただそれだけ。 愛糸〔めい〕は暑いため我慢できずに部活が帰りに アイスを買い食いしていた。 「あっちぃ」 かなり暑いかなり暑いといえばいうほどに暑くなっていった。 そんな真夏になんかおきてくれることを願った。 太陽が愛糸の肌を焼く 愛糸はいまどきないバス停のいすに座った。 田舎だからかまだいまだにバス停にいすが合ったりする。 そもそもバス停に用もないのに座ったのは愛糸だ。 何の用もないのに座った愛糸はアイスを加えて携帯をいじりだした。 意地汚い愛糸は最後の一口を食べ終わってもまだ木の棒を加えていた。 「えっ合コン??」 愛糸が独り言をブツブツと言っていると愛糸の隣に同じ年くらいが男の子は愛糸の隣にだらだらと座り込んだ。男の子は空を見上げてブツブツといっていた。 「あっちぃー」 愛糸は男の子の会話を聞きながら携帯をいじった。 すると着メロがなった。 「はい」 電話の相手はお母さんだった。 お母さんは早く帰って来いと電話をしてきたのだ。 「ハイハイわかったって。えぇ?はぁ?何いってんのオカン!今から帰るってばぁ」 お母さんは最後の最後までぐちぐちと言っていた。 「んっとにうっさいんだからぁ」 と愛糸が文句を言っていると後ろにいた男の子がくすっと笑った。 そして男の子は何するわけでもなく来たバスに乗って帰っていった。 愛糸はなんだったんだなんか笑われた。と思いまぁいいやぁといいながら 家へ足を運んだ。 まだ夏だ明日も夏だ早く夏が終わってしまえばお父さんに会える。 愛糸の家族は家族崩壊のため今お父さんとお母さんは別居中。 愛糸はお母さんもお父さんも好きだから夏が終わったら次の夏がくるまでお父さんの家に住むという言ったり来たり状態を続けている。 お父さんも出て行くとき少しの間だよといったけどそういってからもう七年 愛糸がまだ10歳のときにお父さんは出て行った。 お父さんがうそついたとは思わないけどこんな状態は長い間続いてほしいわけじゃない。 「ただいまぁ」 家に着くとまだ少し明るいからといって電気をつけないお母さんに 目が悪くなるといって電気をつけた。 お母さんと愛糸の二人だけの食卓には小さな机で十分と言わないばかりに 本当に小さいつくえで食べていた。 「オカン。明日も部活だよ。」 こうしてお母さんに愛糸は伝えても部活の時間に間に合うようにお母さんは起きやしない。別に起きてくれることを望んでるわけじゃない。けどお母さんは愛糸を嫌ってるのかも知れないと考えるとすべてが怖かった。親に嫌われることだけは絶対にいやだった。 お母さんはハイハイと返事はしてくれる。結局起きるのは自分だけなのに弁当もちでも 作るのは自分だ。お母さんは家賃や生活費、学費を払うためにパートや何やらとがんばってるから文句作ることはできない。昔みたいにお父さんがいてくれたらすべて丸く収まるかもとも思ったけどそううまくいくことはない。愛糸はそれを知っての上で自分ができることはすべてこなしてきた。起こりたい時だって合ったはずなのにそんなのは押さえに抑えて忘れていた。 「オカン、お風呂はいってもう寝る。疲れたから。」 愛糸はそれだけ言った食べ終わったお皿を流しに持っていった。 何かが崩れてる気がするすべたが終わってしまう気がする。 何かが終わる気がする。なんともいえないこの気持ちに何もいえないこの気分に 何を言えばいいのか。 「制服はきれいにしておいてね。」 ぼろいといったらぼろいアパートに住む愛糸はいつも隣人にいい顔をしてきた。 ちっともいい人でもないのに。 うその自分を作り上げてきた。 偽りだけの人生になってしまう。 お父さんがうちを出てからマンションから出て安い家賃のアパートへ お父さんは今実家に住んでいる。 一軒家で二階建の大きな家。おばあちゃんとおじいちゃん二人じゃ部屋は有り余ってしまうくらいのいえだった。でもいまやそれが普通かも知れない。 けれど私たち家族を普通と言えはしないだろう。 愛糸は自分の部屋に戻るとベッドに寝そべった。 さっき友達から来たメールをもう一度メールボックスを開いて見つめた。 彼氏のいない愛糸やその友達にとって一番合コンが手っ取り早い。 「合コンかぁ」 愛糸は友達に今度の日曜日ならいいよとメールをしてケータイをとじた。 「さっさとお風呂に入ろう」 愛糸はケータイを放り投げてお風呂へと走っていった。 ――もう一度あの日に戻りたい―― ウララ 著
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