スピッツの曲にまつわるオリジナル小説

UFOの見える丘 (作者:ひかる)

UFOの見える丘 【8】

ガヤガヤ...ガヤガヤ...

「急な仕事ってなんですか?


「いや〜、期限はまだ先なんだけどね〜。〜〜・・・。

この上司は、言葉が悪いかもしれないけれど、
・・・うっとうしい。

何かとケチつけてきたり、
女性社員にはセクハラまかせなことをやってたりする、
ことはもうほとんどの人が知っている。
と言っても、この女性社員も嫌がっている様子などない。
そういうことで、周りに差でもつけたいのだろうか。


「あれ〜??翔君、なんかいつもと違うんじゃない〜?
「はい?
「さっきからニヤニヤしてるよねー、思い出し笑いってやつ〜?
 何かあったでしょ!ね、何かあった!
「おっ!?そうなのか、翔君。
「ちょちょちょ、ちょっと待ってくださいよ。
何急に盛り上がってんだ、この人たち。

女性社員数人と、上司とがタックルを組んで?、
俺をはめようとしているのがわかった。


「多数決取るよー!
 翔君が何か隠してるって思う人ー??

「「「「はーい!」」」」


「はいっ、と言う事で何があったか、教えて?
 教えてくれないとー・・・。

ええええっ!?
何言ってんだ、この人。
でも、この人、逆ゴーカンするって噂だし、、
ここは言うこと聞いておいたほうが・・・

「い、家に・・・

「よーし!翔君家に直行だー!」

うう・・・やられた・・。


と、力が抜けてぼーっとしていたら
周りの人がもういないことに気づいた。

そういえば家にー・・

シェ、シェリー!!!




ちゃんと着替えられているだろうか?

というより、服着てる?!




やっべ、俺はこう吐き棄ててみんなの跡を追った。

先に家に着かなきゃ。

ひかる 著