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群青 by 金魚


群青 【1】


今日も空を見上げてみた。
いつもと変わらない空だ。

今日も弱い者を蹴ったくり、金を奪い、薬に手を出す。
こんな日々が当たり前だ。
もうこの世界からは逃げられない。
絶対、抜けることは出来ないんだろうな・・・

俺がこの世界に入ってからもう1年半が過ぎた。
なぜこの世界にはいったのだろう。

自分でも分からない

ただ、抜け出そうとは思わなかった。

―いや、
思わないようにしていた。



この世界にいると、時間の感覚も、
ここはどこなのかも、
自分が何をしているのかも分からなくなる。

ただ、
上の身分の奴らの怒鳴り声、蹴ったくる音、
生臭いにおい、笑い声・・・

それだけが聞こえてくる日々だった。


正直、俺は何をしているのか、
何がしたいのか、
何もかも分からなかった。




―ただ、

死にたいのだろう。おれは。

金魚 著