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新田姉弟の生活 by えりんこ


新田姉弟の生活 【8】


「コイツに答えられるわけねぇだろ!!」

笑いが教室を包んだ。ひとりだけはその笑いの渦に入らなかった。
そして、こうつぶやいた。

「・・・ふざけんな。」

「は?」

先生がふざけてとぼけた。すると、陽子は椅子から立ち上がってこう答えた。

「試しに指してみろよ。カツ!行ってこい!」

「はーい。」

陽子が指示すると、克利は黒板にコツコツと書き始めた。


















教室はだんだんと静まってきた。















「書けたー!姉ちゃん!書けたよ!」

「おぉ!よくやったね〜今日はアイスだ!」

「ホント?やった!やった!」

陽子が克利の頭をぐりぐりとなでた。そして、陽子は自信を持って先生に言った。

「これで合ってますよね?」

「あぁ。。。・・・・・・合ってる・・・」

あまりにも突然のことで、落ち着きを取り戻せない先生はガタガタ震えた声で答えた。

さっきまでいじけていた克也も目を丸くして、愕然としていた。

その時間は、先生も落ち着いておらず全員が克利に注目が集まった。

チャイムが鳴り、昼休みに麻奈と昼食をとることにした。



「あれ?新田さん何持ってるの?」

「フフ♪これギターだよ!あとで聞く?」

「いいの?じゃあ聞かせて!」

「OK!」

陽子は少し大きいギターケースを担いで、屋上へと向かった。

えりんこ 著