スピッツ歌詞研究室 オリジナル小説
スピッツ歌詞TOPオリジナル小説目次>新田姉弟の生活

新田姉弟の生活 by えりんこ


新田姉弟の生活 【5】


「ほら!お前ら座れー!」

横田がドアを開けると同時に呼びかけた。

「転校生が来るからな〜」

急に教室がざわつき始めた。女?男?とかそんな言葉が聞こえてくる。

「失礼しまーす!」

そのざわつきを破り、陽子と克利は教室へ入った。

「どうも!これからお世話になります。新田姉弟です。私が新田陽子。コイツが弟の克利です。よろしくお願いします!」




教室は静まり返った。と同時に笑いが生まれた。

「こんなクソガキなんでいんの?バカじゃねぇの、コイツ!ギャハハ!」

どっかでバカ笑いしている奴を見つけた陽子は、軽く笑ってこういった。

「少なくとも、てめぇらみたいにバカ笑いしているようなバカとは違うけん。」


「女のクセに調子に乗りやがって!」

陽子の一言にキレたらしい。指をぱきぱき鳴らしながら、こっちに向かってきた。

「カツ。ちょっと向こう行ってて。」


「ボコボコにしたるわ!このクソ女!」

奴は握りこぶしを陽子に向けた。そして思いっきり腕を振った。





「パシ」




いとも簡単に握りこぶしを捕まえた陽子はくすっと笑って、腕をひねりあげた。



「い、い、いてぇ!いてぇ!堪忍や!堪忍してくれ!」


「だから言ったろ〜女を侮るんじゃないよん♪」

陽子はウインクして自分の席に戻った。

そして、横で見ていた横田がこういった。

「新田はこういう奴だ。 でもしっかり者だから、仲良くしてやれよ〜。」




横田がいなくなると、女の子が一斉に陽子と克利を囲った。

えりんこ 著