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新田姉弟の生活 by えりんこ


新田姉弟の生活 【2】


AM8:30 いつもの朝。

「ねぇねぇ!あれかっくんだよね!それにたっくんも! カッコイイ!」

向こうからとことこ歩いてくる奴がいる。

背は170ぐらい。隣には同じ背格好の男がいる。


「・・・プハハハ!かっくんとか!どんだけぇ!」

「っるせぇな〜。お前は朝から声がでかい。」

「アハハ。すいませ〜ん。」

かっくんと呼ばれる人、たっくんと呼ばれる人が校門へ入ると、歓声がわいた。


この2人の自己紹介をしておこう。
かっくんと呼ばれている奴は、尾谷克也。
たっくんと呼ばれている奴は、石田達也。 

この学校の看板といっても過言ではないだろう。
成績優秀、美顔で、非のうちどころがない。
というわけで女子にモテモテということなのだ。

そんな歓声にまぎれて、1人の女の子が駆けてきた。

「か、克也くん! こ、これ受け取って!!」

1人の女の子が克也に駆け寄って手紙を渡すと、さっさと逃げてしまった。

「またもらっちゃったね〜。やっぱり断るんだろ?」

「お、おう。だって俺の理由わかってるよな。」

「大丈夫、分かってるから! ほら行ってこい!」

「はーい。」




「だから・・・ゴメン。俺と一緒にいると君を傷つけてしまうだけなんだ。本当にすまない。」

女の子は無言で泣いて走り去っていった。

「はぁ。なんでこういう運命をたどんなきゃいけねえんだよ!」

そばにある石を思いっきり蹴り飛ばした。



   ガコン!  バキッ!


なにかに当たった。

えりんこ 著