スピッツの曲にまつわるオリジナル小説

夢の世界へ行けたから (作者:笑顔)

夢の世界へ行けたから 【15】

巨大な光が消えた。
痛みとか、寒気とか、全部が消えた。
でも、力が入らない。

『現ニさん!!』

秋人君が元気になってる…
僕はもの凄くホッとした。

『大丈夫?秋人君。』

『はい!!現ニさんの不思議な力のおかげです!!』

『ううん。僕の力じゃない…二人の思いだよ…』

『現ニさん!?…もう今日は此処で休みましょう!!痛みはやんでも、傷口がまだ開い
てます!!僕は治ってるのに…。』

『…そうだね…じゃぁ、ここで……。』


意識が一瞬にして飛んだ。
―次の日―

力がしっかりはいる…。
あれ?秋人君がいない。

『秋人君?』

僕は立ち上がって、秋人君を探しにいった。

『ここ…昨日までは薄暗かったのに…明るい。』

風陰気がガラっと変わってる。
…秋人君だ!!

『秋人君!!』

『あ、おはようございます!!これ!!見てくださいよ!!!』

『…あっ!!スピッツのCD!!』

『そうなんですよ!!3枚目ですね!!食堂のおばちゃんに2枚もらったから。』

『昨日のかな?』

『きっとそうですね。これがあと何回続くんだろう…』

っといっていた時だった。

『catch!!』

『えっ!?』

僕は思わず大声をあげた。
大きな虫取り網で捕まえられた。

『あっ…I‘m sorry.ごめんなさい!!姉さん!!これ人間だよ!!』

『えっ!あ!ほんとだ!!』

アメリカって感じの10歳くらいの女の子と
僕と同じくらいの年の和風の子がいた。
ものすごくあわてた顔をしていた。

笑顔 著