スピッツの曲にまつわるオリジナル小説

夢の世界へ行けたから (作者:笑顔)

夢の世界へ行けたから 【6】

保健室に行ってから、僕達は教室に帰った。
そしたら、いじめっ子たちがいた…

『みろよ、現ニのやろう、今日も寝癖がひでぇぜ』

とかいって笑ってた。
僕はいつもこれに耐えるしかない。

『寝癖があったらいけないのか?』
『ゆ、勇一君!』
『お前に言ってねえよ!エリート!』

勇一君は、僕をかばってくれた
嬉しかったけど、何か、勇一君が傷付いたんじゃないかって思う。

『勇一君、ゴメン』
『何で現ニがあやまるんだよ、気にしなくていいぜ』

優しいな、勇一君は…。
僕の今日の小学校生活は楽しかった。
それで、家に帰った。

『ただいま〜』

姉ちゃんの靴しかなかった。

『姉ちゃん?いるの?』
『あ、うん』

姉ちゃんがリビングから出てきた。

『ただいま』
『お帰り、あ、現ニランドセル置いたらお姉ちゃんの部屋に来て』
『う、うん分かった』

僕は、部屋に行って、ランドセルを置いて
昨日もらった首飾りをもって姉ちゃんのところへ行った。

『何?姉ちゃん』
『ちょっと、そこに座って』

何か、怒られるのかな?

『昨日あげた首飾り、あるよね?』
『うん』
『現ニさ、昨日、おかしな夢見なかった?真っ暗闇の寒い夢』
『何で知ってるの?』

昨日のあれか…僕、何かおかしいとおもってた。

『そのことで呼んだんだよね…』
『う、うん』

返事をするしかなかった。

笑顔 著