スピッツの曲にまつわるオリジナル小説

夢の世界へ行けたから (作者:笑顔)

夢の世界へ行けたから 【1】

皆さんは夢の世界を信じますか?普通は信じませんよね。
でも、信じればきっと… 夢の世界の扉は開きます


『あ〜、疲れた…もう嫌だ』

僕が疲れているのには理由がある
今日は夕方の5時まで居残り勉強があったからだ
今はその帰り

『今日みたいな日に、いちいちテストなんてしなくたっていいじゃん』

今日は僕の誕生日なのに…。
12歳の…。


『ただいま〜』

『お帰り〜現二』

『え!姉ちゃん!』

やばっ!!

『今日テストだったんでしょ?もちろんいい点数取ったんだよね。』

『あ〜…学校に忘れてきちゃったんだ』

どうしようかな…

『だったら学校に取りに行きなさい!』

『え!』

『早く!』

『すみませんでした!』

姉ちゃん怖いな、相変わらず。

『40点…国語のテストを40点!?もう…』

僕は、テストのある日は、いつも姉ちゃんに確認される
あ、自己紹介が遅れちゃったな。
僕の名前は 次森 現二【つぎもりげんじ】

それで、姉ちゃんは…

『光〜、ちょっと来て』

『あ!うん ちょっと待って』

そう、次森 光【つぎもりひかり】

『現二』

『何?』

姉ちゃんはポケットから何かを取り出した。

笑顔 著