スピッツの曲にまつわるオリジナル小説

スノードロップ (作者:香夜)

スノードロップ 【12】

「・・・くぁぁぁぁ・・・
 眠・・・」


朝から必死にデータを片してたら、
・・・もう夜の9時だ・・・


土日の間に、荷作りしといて
良かったよぉぉ・・・


・・・それにしても
眠い・・・!!


「・・・帰ろ」


バッグを手にしたその時・・・


ヴヴヴヴッ ヴヴヴヴッ


携帯のバイブが鳴った。


あたしは携帯を手にした。


「・・・もしもし?」

「あ、明日香?」

「圭汰!!
 ・・・どうしたの??」


圭汰からだ!


目が少し覚めた気がした。


「・・・今、平気?」

圭汰が子どものように訊ねてきた。


「ん。平気だよ!
 仕事も終わったし!!」

「そ?なら、いいんだけど・・・」

「ん?何??」

「いやぁ、明日何時くらいになるかなって・・・」

「午前中には着くかな?
 朝一で行くから」

「じゃ、迎え行くわ」

「えっ・・・いいの!?」

「おう、それに道分からんだろ?」

「・・・う、うん。
 じゃぁ、よろしくね!!」

「・・・寝坊すんなよ?」

「しないし!!」

「本当に?」

圭汰が少しいたずらっぽく、笑った気がした。

「・・・頑張るもん!!」


なんか声が聴けただけでも・・・
からかわれても・・・
嬉しいと思ってしまうのに、


久しぶりに会ったら、
どうなるんだろ?









ちゃんと話せる?



ちゃんと笑える?





ちゃんと幼なじみとして、会える?







不安も緊張も・・・楽しみもある



どんどんと 積もっていく

香夜 著