幸せへの約束 (作者:milk)
幸せへの約束 【2】
「・・・お付き合い、してもらえませんか?」
「中学生じゃまだ、付き合うとかは、早いと思うんだ。高校に入るまでは、待ってくれないか?」
「・・・うん。待つよ、いつまでも。」
彼と同じ学校へ行けるよう努力し、我慢した、二年間。
長いような、短いような、不思議な時間だった。
白河は良い人だ。
真面目で、善悪の判断が付く。周りの信頼も厚い。
彼には、彼の魅力がある。
私はきっと、その魅力に惹かれたのだろう。
そんな彼と、一緒に登下校出来ているなんて、毎日が夢のようだ。
小さな約束が、大きな幸せに変わった。
約束を守って、本当によかったと思う。
milk 著