スピッツの曲にまつわるオリジナル小説

ハニーハニー (作者:P)

ハニーハニー 【17】

「マジで?今聞いたよ。え?うん、あ?へ?」
「なにいってんの」
「あ、ごめん・・・・。え?それだったら・・・・・・」
「はい?」
「付き合ってもいいの?」
「・・・・・・・・・・うん・・・・・・・・・・」
「マジで!?からかってんじゃないよな?うっそぅ!?やった!」
また、わたしは風の腕の中。
ホントに、大丈夫だろうか?
無敵だろうか?
また裏切られたりしないだろうか?
「・・・・・・・・・・・・・」
「どうしたの?風?」
「お前・・・・・なんか考えてんだろ。」
「なにが?」
「え・・・・・なんとなく・・・・・。ほんとに俺でいいわけ?」
「うーん・・・・・」
「ええ!?」
「冗談だって。」
「あー、よかったぁ・・・・。」
笑ってしまった。
―――この人なら、そんなことしない。裏切ったりなんか。
「ねぇ風?」
「ん?冗談とか言うなよ。」
「クリスマス。まだ先だけど・・・・」
「え?なに?」
風はわくわくしてる。
なぜか、可愛らしく思えた。
「予定あけとくこと。あのツリーある公園行こっ。」
「OK!」
そうして、わたしたちは付き合い始めた。
ちょっと不安だったけど。
―――大丈夫。わたしの世界を、輝かせてくれた人だから。

P 著