スピッツの曲にまつわるオリジナル小説

クリスピー (作者:ひかる)

クリスピー 【18】

♪さよなら ありがとう 泣かないで大丈夫さ

 初めて君にも〜・・

「翔君、翔君!」

翔「ん?どうしたの?



――1995年9月26日

クリスピー発売から丸2年

翔とナナが会って丸2年でもある。


ナナ「(あと6ヶ月しかないのに、翔君も知ってるはずなのに

   何か手を打たないのかな。

今日は翔の家で、二人ゴロゴロしていた。

翔「な〜に?

ナナ「・・・・・

翔「ナナちゃん?

ナナ「あっ、今聴いてる曲は何ていうのかなって思って。

本当に思ってることは言えなかった。

翔「ああ、これっ?知りたい?そんなに知りたい?

ナナ「えっ、ああ、うん。

翔「‘クリスピー"っていうんだ。

ナナ「へえ。

翔「僕が・・ナナちゃんを初めて見た日、このクリスピーが入っている

  Crispy!のアルバムが発売日だったんだ。それが実は2年前の今日!

ナナ「すごい偶然に私って聞いちゃったんだね。

翔「そう!そして・・・

ナナ「そして?

翔「ううん、何もない♪


もう一つの記念日っていうのは、僕がナナちゃんを初めて見た日ってこと。

でも、さすがにこれは恥ずかしい。

「一目惚れ」って自分から言うことでもないし。


翔「そして、このクリスピーは僕の好きな1曲。

ナナ「一番好きな曲ってある?

翔「うーん、あるよ。前、車の中で歌って「内緒」って言ってたのあるでしょ?

ナナ「うん

翔「それ!

ナナ「ぼんやりとしか覚えてないなー・・

ひかる 著