スピッツ歌詞研究室 オリジナル小説
スピッツ歌詞TOPオリジナル小説>ハチミツ

ハチミツ [作者:まみ]

「早くおいで。ハチミツいっぱい取ろうよ!!」
ある一つの星に住んでいるナリは言いました。
「またハチミツ?好きだね〜」
その星に住んでいるナリの友達のモリはめんどくさそうに言いました。
「モフモフ森に行こうよ!!」
「え〜今日は寝とこうよ〜」
「いいから!!」
ナリは無理やり引っ張っていきました。

「・・・ねぇ。今日はハチミツいっぱい取れそうな気がする・・・」
「気をつけろよ〜。ハチは怖いぞ」
「わかってるって!!」
二人はたわいもない話をしました。

そして、モフモフ森に着きました。
「モリー。あのね。いつもモリと過ごしてて楽しい。いつも、ありがとう」
「え。あ。うん。こちらこそ」
モリは照れたように、ナリの後に続きました。
「んじゃ、そこにハチの巣あるからとってくるねっ♪」
「あー・・・木から落ちないようにしろよ、お前一人の体じゃないんだから」
「わかってるって!」

ナリは木を登り始めました。
「よいしょ。よいしょ。あーどっこらせ!!」
木の頂上に着きました。見晴らしは最高です。

「この穴にあるかな?」
ベチャっと手を入れました。中にはハチミツがたっぷり入ってました。

「わぁーい!!モリ見て!!ハチミツ!!いっぱいあるよ!!」
「おー。そうかー。よかったなー」
ナリは持ってきたバケツで、思いっきりハチミツを取りました。
「ちょっとなめよう。いただきまーす!パクッ。うーん!!おいしい!!」
「早く降りてこいよーハチが来るぞー」
「はいはーい」
そういって、ナリは降りてきました。

「はい。これモリの分。今日誕生日でしょ?ハチミツパーティしようよ!」
「あ、そういえば、今日だったんだ忘れてた。ナリ、ありがとう。」
言葉では言い切れないほど、モリは喜んでいました。

「ねぇ、モリ」
急にナリが言いました。
「ん?どうしたの?」
モリは聞きます。

「ずっと一緒にいられたらいいね」
「うん!」

今日もまた幸せが増えました。
『明日もまた、モリと一緒に楽しく過ごせますように』
ナリは一人星に願うのでした。