SIXTEEN'S DREAM
[作者:すみれ]
■20
爽に伝えよう。例え無理だとしても・・
という勢いはどこかへ消えていった。
爽と沙紀が手をつないでいた。
と思ったら沙紀が爽に抱きついて
二人は爽の家の前で抱き合っていた。
「人の家の前で・・」
手をポケットの中でギュっと握り締めた。
するとその中に何か硬い物があった。
いつの間にかうつむいていた顔をあげると
爽が家に入ろうとしていた。
「爽!!」
私が叫ぶと爽は一瞬足を止めたが、また足をすすめた
「爽、待って!!」
また足を止めた。けれどこっちを向かない。
「爽。私と話したくないなら良いよ!!ならそこで聞いてて!!
・・・私、爽のことずっとずっと好きだったよ!!」
爽がこっちを向いた。驚いたように目を見開いて。
「あ、えっと・・・じゃあ、お幸せに!!じゃあね!!」
爽の胸に押し付けて、急いで家に入った。
「言っちゃった・・・どうしよう・・。」
爽の手にはあの時に貰ったキーホルダーが握られていた。
爽SIDE
は・・・?俺の事が好き??
あんなに俺と沙紀をくっつけようとしてたのにか?
俺は最悪な事をしてたってことか?
俺は好きじゃ無い人とつきあって、澪をくるしめてたのかよっ!!
思わずキーホルダーを握り締めたら涙が出てきた。
「かっこわりぃ。。なんで澪が俺が言いたかった事を先に言うんだよ
ふざけんなよっ!!」
俺はその後も泣き続けた
 
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