SIXTEEN'S DREAM
[作者:すみれ]
■17
爽・・ねぇ待ってよ、爽!!
私の手が爽の手に触れ・・
「・・い!!澪ーー!!」
触れかけた手は消えて、目の前にはドアップの陸の顔があった。
「あれ??ここどこ?」
「いや、キャンプ場だよ?ねぇ、大丈夫ー?寝言言ってたよ?」
「ありがとう、陸。大丈夫だよ。。」
起きようと布団ははぐと、
いきなり引き寄せられた。
「り、陸??どうしたの??」
「無理して笑わないで。」
陸の大きな腕の中にすっぽりと私は埋まっていた
「無理なんか・・」
「してるよ!!わかるんだよ?辛そうな顔してるんだって!!
俺じゃ駄目だってわかってるけど・・だけどさ・・」
陸は抱きしめてた腕を放して、私の前でうつむいた。
「ごめん・・」
申し訳ないという気持ちでいっぱいだった。
「私さ・・」
「あーー!!ねぇ、花火しない??」
「花火・・?え、してないっけ?」
「そうそう。してないのーー!!やろうよっ!ねっ?」
「いいけど・・今、朝・・」
「気にしない気にしない!!」
陸・・知ってたよ。
私の手を引いて海に歩いていくとき、泣いてたよね?
肩が震えてたよ?
でもね?うれしかったんだ。
爽とつなげなかった手が今、人の体温を感じられるんだってこと。
陸・・ごめんね。
陸の明るさは私にとって眩しすぎたんだ。
でも、本当に本当にありがとう。
 
↓目次  
【1】→【2】→【3】→【4】→【5】→【6】→【7】→【8】→【9】→【10】→【11】→【12】→【13】→【14】→【15】→【16】→【17】 →【18】→【19】→【20】 →【21】→【22】→【23】→【24】→【25】→【26】→【27】→【28】→【29】
|