SIXTEEN'S DREAM
[作者:すみれ]
■16
爽?!・・きてくれたんだ。
だめだ・・もう無理だよ。隠せないよ。
私の想いは水となって頬を伝った。
「澪・・。」
「もう無理だよ。」
「澪、あのさ、俺思うんだけどさ、」
陽の言葉は勢いよく開いたドアによって遮られた。
「澪ーーーー!!遊びに来たよ!!って・・どうしたの?」
「よう、澪・・ど、どうした?」
「・・?!」
私の姿を見てみんなが驚いていた。
「え、あ、えっと・・ちょっと欠伸しちゃって・・」
「な〜〜んて、そんな嘘通用しないから。」
陸の優しい声で溜まっていたものが全て出てきた。
さっきよりも涙の量が多くなっていた。
「え、ちょ、ちょっと・・」
陸が慌て出した。
「ねぇ、もう治ったんでしょ?じゃあさ、外出ない?」
「そうだよーー!!出よーーよ!!」
「「うるさーい!」」
爽SIDE
何年かぶりに澪が泣いているのを見た。
澪の両親が亡くなった時、ってことは8年ぶりってことか・・
何で泣いてんだよ!!あ〜イライラする。
「爽、なんで澪が泣いたか分かる?」
「・・は?竜は知ってんのか?」
「爽はわかんないの?」
「わかんねぇよ!!俺がなんかしたのか??」
「う〜ん・・それは爽が気づかないとね。でも爽のせいだよ。」
「俺のせい・・」
そうなのか・・俺のせいで澪は・・
「澪!!」
みんなに頼んで澪と二人にさせてもらった。
「澪、俺のせいか?俺のせいで泣いたのか?」
「え・・あ、えっと・・」
「そっか。・・俺さ、もう澪と関わらないから。・・じゃあな。」
「・・爽。」
呼ばれたけど振り向かなかった。
俺は澪が泣いているのを見たくねえから。
澪には笑っててほしいから。
俺は、澪と一緒に笑っていられない・・
じゃあな、澪。
 
↓目次  
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