SIXTEEN'S DREAM
[作者:すみれ]
■9
さて、家に入ろうかな。と思って振り返ると、
こっちを見ている爽がいた。
「陽と付き合ってんの?」
「ち、違うし!!」
「あ、そう・・」
「そっちこそ、沙紀とはどうなの?」
聞きたくない。でも聞きたい。
矛盾した想いが交差する。
「別に何も無いし。」
「なんで?爽は沙紀の事好きなんじゃないの?
自分の気持ちに正直にならないと駄目だよ!!」
そんな事私が言う事じゃない。そんなことはわかってる。
「お前に何がわかるんだよ!!」
爽は家に入ってしまった。
家に入るとどうしても見てしまう黒いケースに押し込まれたギター。
弾こうかなと思っても何かが邪魔をする。
「・・よし。」
ケータイを開けて沙紀にメールする。
翌日。
もうそろそろ家を出る時間。
「そろそろかな?」
家の外には沙紀が待っている。
私を待つという名目で。
「沙紀・・何やってんの?」
「あ、澪に呼ばれて。」
「あいつ・・」
窓から見ると2人が喋っていた。
「ごめーーん!!ちょっと遅れるから先行っててーー!!」
「わかったー!遅刻しないでよー?笑」
・・なんでこんな事してるの・・
自分で自分のやってる事がわからないよ。
爽・・爽は沙紀の事好きなんだよね・・?
だったら私は応援するよ。
爽が好きだから。
  
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