SIXTEEN'S DREAM
[作者:すみれ]
■3
朝礼の時間になり、みんな席に着く。
私の席は、出席番号順で一番前。
爽は出席番号が2番だから私の隣。
「お前が隣かよ。」
「文句あるの?」
「あるから言ってんじゃん。」
「こいつめ・・」
爽はへへっと笑う。本当に憎らしいほど顔が整っている。くそっ!!
「あの、ごめん、消しゴムとってもらっていい?」
おとなしそうな声が後ろから聞こえた。
振り返ると小柄でセミロングヘアーの可愛い女の子が爽を見てる。
・・なるほど。この子は爽が好きなんだ
爽に想いを寄せる子を何人も見てきた私にはわかる。
しかし、なんでこんなにモテるのに彼女作らないんだろう。
「え?あ、これ?はい。」
爽はその子に消しゴムを渡す。
「ありがとう。」
優しい口調な子なんだなと思った。
もしかしたら仲良くなれるかもしれない。
私のことを理解してくれるかもしれない。
それに、この子のこと応援したい。
そう思ったら、とっさに
「名前教えて?私は愛海澪!よろしく!!」
と言っていた。
自分でもよくいえたなぁと感心した。
爽も驚いて私とこの子を見てる。
「あ、大宮沙紀だよ!よろしくね!
私人見知り激しいから第一印象がおとなしい人になっちゃうんだ。
でも結構おしゃべりだから。笑」
「は〜い♪私は男子とずっと一緒にいた人だから、
女の子の友達が出来て嬉しいよ♪」
「愛海さんと、大宮さん。ちゃんときこうね〜?笑」
・・あ、今は朝礼だった。汗。
「「は〜い」」
朝礼が終わり、さっきのメンバーで話していた。
・・そうだ!!大宮さんも仲間に入れようっと♪
みんなに気づかれないように大宮さんを連れてくる。
「注目ーー!!新メンバーの大宮沙紀さん!!
どうぞよろしく。」
「よろしくー!!ってか沙紀ちゃんに紹介させろよ。」
「しょうがないだろ。澪だから。」
「なんだとー!!」
沙紀が楽しそうに笑っている。それを爽がうれしそうに見てる。
・・なるほど。爽は沙紀が好きなのか。
なにか心の中で感じながらも、爽に好きな人が出来たことが嬉しかった。
 
↓目次  
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