ムーンライト [作者:すみれ]
■1
今日から俺は高校二年生。
ここは中高一貫校だから、俺たちが部活では最高学年だ。
「おい、春樹!遅刻するぞ!お前が部長だろー!」
向こうでなんか言ってるやつが、俺と同じ剣道部であり、クラスメイトの雄介。
「先行ってんぞー」
結局、俺だけ教室に残された。あちゃぁ・・もう4時じゃん!
「あれ?春、まだ行ってないの?」
「今準備してんのわかります?」
嫌味を言ってやった。ちなみに、こいつは幼馴染の澪。
「あ、そうなんだ。ってか部活始まってんじゃないの?部長が遅刻?笑」
ったく嫌味ったらしいな。嫌なやつー。
「澪も部長だろうが。大丈夫なのかよ、廃部寸前のおたくの部活は。」
そうゆうと澪が頬ほ膨らます。澪が怒ったときにやる仕草だ。
「廃部寸前なんかじゃないし!!合唱部は生き残ります!!」
そういって教室を出て行った。
そういえば澪とも同じクラスだし。
「よしっ行くか。」
そうつぶやいて、活動場所のトレーニングルームに行った。
家に着くと、メールが来てた。澪と雄介からだ。
{部長、おつかれっ!明日ってさ、コーチくんの?}
さすが熱血雄介。剣道大好きなやつだからな・・
さて、澪のやつは・・
{明日、6:40}
これは明日一緒に行こうっていう意味だ。そしてごめんっていう意味。
別に怒ってないんだけど・・汗。
{早っ。朝練?}
俺たちの学校は普通7:20に開門で、部活動は7:30からだ。
澪は俺と向かい側だから学校まで同じぐらいの距離のはずだ。
だとしたら7:00に出たとしても10分近く待つことになる。
合唱部なら着替えなくていいし、そんなに早くなくてもいいんじゃないか?
しばらくしてメールが来た。
{呼ばれたから。}
意味がわからない。なにを言ってるんだ?
{呼ばれた?何に?}
とりあえずメールを送信する。なぜか気分が晴れない。
澪の訳わからないメールを読んだからだ。きっと。
「春樹ー!ご飯できたから降りてきなさいー!」
「はーい!」
とにかく食べてすっきりしよう。そう思って階段を下りた。
向かいの家にはまだ電気が点いていなかった。

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