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ムーンライト [作者:すみれ]

■9

それから一年が経過した。
俺たちはもうすぐ卒業する。
ちなみに澪とは大学も同じになった。
そして俺たちのせいで傷つけてしまった、
悠里と雄介は今も付き合っている。
「春ーーー!!」
この女とは思えない大きな声は澪だ。
「何?でっかな声だしてどうした?」
「失礼なっ!!もう悠里と雄介が行っちゃったよーー?」
「まじで?澪、行くぞ。」
そういって手をつないで歩き出した。
外は薄暗いが、月が明るく空を照らしていた。
「お待たせ〜〜!!」
澪がまたもや大きな声で叫ぶ。
「遅いよ〜〜!!」
思い出の屋上にあの時と同じ4人が集まった。
「じゃぁ、乾杯しよっか?」
「だな。それじゃぁ、乾杯!!」
こぷを合わせてジュースを飲む。
「今思えば、ここは良い思い出の場所だな・・」
雄介がつぶやく。
そうだ、あの頃は、おれはこの2人にひどいことしてたんだ。
「あの頃はごめん。二人にほんとうに悪かったよ。」
やばい・・重いぞこの雰囲気。
「まぁ、俺等のおかげで二人は付き合えたんだけどな?」
笑って言うと二人も笑った。
「お前・・本当に調子良い奴・・」
まったく・・と良いながらつぶやく雄介。
「まっ、今日はお互い付き合って1年目なんだし、
楽しくやろうよ?ねっ?」
澪が勘違いして空気を良くしようとしている。
それに気づいた俺等は笑った。
案の定、澪はぽかんとしている。
「冗談だし。分かれよ。それくらい。」
澪の頭をくしゃくしゃになでて言った。
「あ・・そうなの??何だよーー!せっかく心配したのに!!
・・あっ!月が綺麗♪」
そういって澪が月に見とれる。
「ほんとだ。」
みんなが月に見とれていた。
少し離れた海を眺めながら、そっと澪に言った。

「ずっと一緒にいような。」

澪は照れながら笑って鼻をこすった。




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