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ムーンライト [作者:すみれ]

■6

近づくと月明かりでその人は澪だとわかった。
やっぱりここであってたのか。
「澪」
俺の声で、澪が振り返る。とても驚いた顔をして髪を触る。
澪の癖だ。
「何でここに来たの?」
「幼馴染の勘。」
「彼女さんは?」
なんで彼女の話になるんだよ。ちょっといらいらした。
「置いてきた。」
「バカ。振られるよ?」
笑って澪が言う。
「全ては澪のせいだし。」
「なんでよ!?」
こんな風に話したのは久しぶりだな。楽しい。
「俺さ、澪のこと好きだったんだけど。」
「まさか。冗談でしょ?笑」
冗談で流された。すごい悔しかったから澪の手を握った。
「せっかく頑張って人生で初めて言った告白なのに。」
「彼女居るのに言っていいの?ってか抱きしめられてたじゃん。」
「彼女は・・澪が雄介と付き合うって言うから、忘れる為に。」
「忘れるなんてできないよ」
‘あんたが言うな'っていつもの俺なら言うんだろうけど。
今日は無理。言えないや。
「だな・・無理でした。」
「・・・私も好きだよ。」
はいっ!?え・・
「冗談?」
「私の真似?笑」
「何だよ、両思いだったんじゃん・・なんでこんなにバカなんだよ。」
「春樹だからでしょ?」
「違うし。澪がいけないんだかんな!!」
「えー。」
その後も俺達は夜の海を見続けていた。



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