ムーンライト [作者:すみれ]
■3
「ありがとー!まじありがとー!!」
俺は何で言ってしまったんだろう・・後悔の波が押し寄せた。
とりあえずその日は記憶がない。
ただ、なんともいえない気持ちで一人、電灯に照らされながら帰っていた。
朝の6時30分。俺の部屋からは澪の玄関と部屋がとても見えやすい位置だ。
よく小さいころはここで大きな声で話してたなぁ・・
ドアが開いた音がした。窓から澪ん家の玄関を見てみた。
「よっ!」
「雄介、おはよう。」
「こんなところでごめん。あのさ、俺、
澪が好き。だから、付き合ってほしい。」
見ていられなくて目をそらした。
窓をそっと気づかれないように閉めた。
「ごめん、私は・・春樹が好きなんだ。」
「・・でも春樹は、」
「ほかにもし好きな人がいたとしても好きだから。」
「・・俺たちの事応援してくれているのに?」
「そうなの!?」
「・・あ、あぁ。」
「・・わかった。よろしくね。」
雄介が澪をそっと抱きしめた。
目をそらしたものの、やっぱり気になって俺はまた二人を見た
そこには抱き合う二人がいた。
「うまくいったんだ・・。俺協力する必要ないじゃん」
はは・・と笑いながらも目から涙が出た。
あぁ、恋ってこういうものなんだ・・。
もう7時だった。なにも食べずに家を出た。
すると、まだ二人が居た。二人も俺に気づいていて、雄介は気まずい顔をしている。
「よっ!どうした?なんだよ泣きそうな顔して。」
「あ、俺たち付き合うことになったから。」
「あ、まじ?よかったじゃん。・・お幸せに。」
そういって二人に背を向けて学校へ向かった。
 
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