春の歌 [作者:三日月 遥]
■第3章
私と彼が出会ったのは2年生の春。
その頃私は男に興味がなかった。
男なんて、ちゃらちゃらしていてバカばっかり。
私はわりとマジメっ子だったからそういうのが大嫌いだった。
でも、彼は違った。
ある日突然私の前に現れてこういった。
「水谷さん、俺のこと嫌いでしょ。」
ーー何?この人。頭おかしいんじゃない?
と一瞬思った。でも、私に話しかけた男はこの人が初めてだった。
少し…嬉しい…。
ほんの少しだけどそう感じた。
それから彼は私と話すようになった。
↓目次
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