スピッツ歌詞研究室 オリジナル小説
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Sky Star Spitz  [作者:ピアノ]

 _______自己紹介
 
  目覚めた。朝の太陽が、まぶしかったから。
  ――――私の名前は、早樹。一応、歌手だ。大ヒット曲なんて、出した事なんて無い。
  今は、アパートの一室に住んでいる。ぼろい。どうやったらこうなんのか解らんが、左にちょっと傾いている。
  「そうだ。今日は、収録があったんだ。忘れてた。」
  そう独り言をし、ギターをケースに入れた。私は、ギターを弾きながら歌っている。
  いつかは、どこかで聞いたような、4人組のようにギターを弾きたい。そんなことを考えながら、荷物をまとめていた。おっと、時間だ。

■1

  私には、マネージャーがいない。そんなに、仕事も予定もないし、対して忙しい訳じゃないから。
  だから、一人で、スタジオに行く。ちょっと怖いけど、勇気を出して、重いドアを開ける。
  「あ、こんにちは!初めまして!」
  「あ・・どうも。」
  ハイテンションで声をかけてくれたのは、有名な、ミズ・サミアさん。外国人じゃないけど、カタカナの名前。
  女の人で、テレビで見たよりも、とってもかわいい。
  「あ、どーも。ヨロシクお願いしまーす。」
  「あ、こんにちは。」
  次に声をかけてくれたのは、あの大ヒット曲を生み出した、スピッツのボーカル、草野正宗さんだ。
  テレビで見てもかっこいいけど、生で見ると、すごくかっこいい。
  「〜ふりきった〜♪・・あ、初めまして!ヨロシク。」
  「すいません、歌っていたところを「はい、リハーサルを行いますので、お集まりください。」
  スタッフの声に消され、最後のところが伝えられなかったが、挨拶してくれたのは、水滝聖さんだ。
  そういえば、自分から、挨拶したこと無かったなぁ。
  いろいろ、説明を聞いた後、最初のところを歌ってみた。今日は調子がいい。
  でも、周りの視線が気になる。なんだか、「やっちゃったな、こいつ」みたいな視線が。
  それから、二時間はたっただろうか、いよいよ本番。一発目なので、緊張する。
  なんだか嫌な事が起こりそうだと思うのは、私だけだろうか。



↓目次

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